アルバ (衣服)
アルバ(Alba)はカトリック教会、聖公会、ほかプロテスタントの一部といった、西方教会の礼拝で用いられる衣服。日本聖公会では「アルブ」と表記する[1]。
くるぶし迄ある、ゆったりとしたローブであり、通常はひもを用いて腰回りをしめる。
現代
カトリック教会においては、ミサ時の装束として司祭や助祭だけでなく、信徒奉仕者も用いている。司祭や助祭はアルバの上にカズラやストラ、あるいはダルマティカをまとってミサをたてる。カトリック教会においては、第2バチカン公会議以前にはレースの技巧がこらされたアルバがよく用いられたが、現代ではシンプルなアルバが用いられている。
由来
古代ローマで用いられたチュニックがもとになっている。初代教会のころから聖職者の衣装として用いられていたとされる[2]。
当時のチュニックは丈が膝までの半袖であり、一般に毛織物製であったが、礼拝に使用されたものは白い麻などで作成された。このことからラテン語で白色を意味する語"albus"(アルブス)[3]から「アルブ」(アルバ)と呼ばれるようになった。司祭の身の潔浄と潔白を意味する[2]。
脚注
参考文献
- 執事 トマス桑山隆 編『祭壇奉仕』市川聖マリヤ教会(日本聖公会横浜教区所属)内 祭壇奉仕者の会 1986年3月30日 3版発行