ジェフロアカエルガメ
ジェフロアカエルガメ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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ジェフロアカエルガメ Phrynops geoffroanus | |||||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Phrynops geoffroanus (Schweigger, 1814) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
ジェフロアカエルガメ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Geoffroy's toad-headed turtle |
ジェフロアカエルガメ(Phrynops geoffroanus)、ヘビクビガメ科カエルガメ属に分類されるカメ。カエルガメ属の模式種。
分布
模式標本の産地(模式産地)はブラジル。
アルゼンチン北東部、ウルグアイ、エクアドル東部、ガイアナ西部、コロンビア南部、ベネズエラ東部、パラグアイ、ブラジル、ボリビア(ガイアナ東部、スリナム、フランス<仏領ギアナ>に分布する可能性もあり)
形態
最大甲長39.1cm。背甲は非常に扁平で、上から見ると卵型。椎甲板に筋状の盛りあがりがあるが、成長に伴い消失する。背甲の色彩は黒や灰色、暗褐色。腹甲の色彩は黄色や淡黄色。
頭部は中型。頭部背面の色彩は灰色で、側頭部には左右に2本ずつ黒い筋模様が入る。
幼体は肋甲板にもキールがあるが、成長に伴い消失する。腹甲の色彩は赤やピンク色。
- P. g. tuberosus ホオスジカエルガメ
肋甲板にキールがある。
分類
系統解析から亜種ホオスジカエルガメを独立種(ホオスジカエルガメ)とする説もある。しかし亜種ごとの分布や形態の差異も不明瞭(単に幼体を記載しただけの可能性もあり)であることから、現状では独立種として分割する事を無効とする説が有力。
- Phrynops geoffroanus geoffroanus (Schweigger, 1814)
- Phrynops geoffroanus tuberosus (Peters, 1870) ホオスジカエルガメ
生態
流れの緩やかな河川や湖、池沼に生息し、水底に腐食質などが堆積物した水生植物の繁茂する止水域を好む。
食性は動物食で、魚類、両生類、昆虫、甲殻類、軟体動物、ミミズなどを食べる。
繁殖形態は卵生。1回に10-20個の卵を産む。
人間との関係
種小名geoffroanusはÉtienne Geoffroy Saint-Hilaireへの献名。
ペット用として飼育されることもあり、日本にも輸入されている。主に飼育下繁殖個体が流通するが、野生個体が流通する事もある。
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、ジェフロアカエルガメに関連するメディアがあります。
ウィキスピーシーズにジェフロアカエルガメに関する情報があります。
- ヘビクビガメ科
- カエルガメ属
参考文献
- 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1 アメリカ大陸のミズガメ』、誠文堂新光社、2005年、81頁。
- 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、163頁。
- 安川雄一郎 「曲頸類総覧 (後編)」『クリーパー』第26号、クリーパー社、2005年、24-28頁。
- 『小学館の図鑑NEO 両生類はちゅう類』、小学館、2004年、66頁。
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