ジョン・ハンプデン=トレヴァー (第3代ハンプデン子爵)

第3代ハンプデン子爵ジョン・ハンプデン=トレヴァー英語: John Hampden-Trevor, 3rd Viscount Hampden1749年2月24日1824年9月9日)は、イギリスの貴族、外交官。

生涯

初代ハンプデン子爵ロバート・ハンプデン=トレヴァーとコンスタンシア・デ・フイベルト(Constantia de Huybert、1727年頃 – 1761年6月15日、ピーテル・アントニー・デ・フイベルトの娘)の息子として、1749年2月24日に生まれ、3月26日にセント・ジョージ・ハノーヴァー・スクエア(英語版)で洗礼を受けた[1]ウェストミンスター・スクールで教育を受けた後[1]、1767年1月28日にオックスフォード大学クライスト・チャーチに入学、1770年10月20日にB.A.の学位を、1773年7月9日にM.A.の学位を修得した[2][3]

父と同じく外交官の道を歩み、1780年4月8日に在ミュンヘンイギリス特命全権公使(英語版)レーゲンスブルク帝国議会(英語版)駐在イギリス公使に任命された[3]。1780年4月28日に北部担当国務大臣の第7代ストーモント子爵デイヴィッド・マレーから下された指令によると、ハンプデンはフランスが軍事援助と引き換えに神聖ローマ帝国と資金援助条約を締結する動きを見せていないか留意するように命じられたという[3]。1783年2月、在サルデーニャ特命公使(英語版)に転任し、同年12月27日にサルデーニャにおけるヴァルド派住民への援助を命じられた[3]。同年より特命全権公使への昇進を求め、1789年5月に在ロシア公使と在ウィーン公使への転任を拒否したが、1789年6月16日にようやく在サルデーニャ特命全権公使に昇進した[3]。そして、1798年7月3日にフランス革命戦争サルデーニャ王国の首都トリノフランスに占領すると、ハンプデンは公使職を退任して引退した[3]

1824年8月20日に兄トマスが死去すると、ハンプデン子爵位を継承したが、自身も同年9月9日にバークリー・スクエア(英語版)で死去、グリンド(英語版)で埋葬された[1]。子供がおらず、爵位は廃絶した[1]

家族

1773年8月5日、ハリオット・バートン(Harriot Burton、1751年 – 1829年6月26日、ダニエル・バートンの娘)と結婚した[1]

出典

  1. ^ a b c d e Cokayne, George Edward, ed. (1892). Complete peerage of England, Scotland, Ireland, Great Britain and the United Kingdom, extant, extinct or dormant (G to K) (英語). Vol. 4 (1st ed.). London: George Bell & Sons. pp. 154–155.
  2. ^ Foster, Joseph, ed. (1891). Alumni Oxonienses 1715-1886 (英語). Vol. 4. Oxford: University of Oxford. p. 1438.
  3. ^ a b c d e f Carr, William (1899). "Trevor, John Hampden-" . In Lee, Sidney (ed.). Dictionary of National Biography (英語). Vol. 57. London: Smith, Elder & Co. p. 223.

関連図書

  • Jupp, P. J. "Trevor, John Hampden-, third Viscount Hampden". Oxford Dictionary of National Biography (英語) (online ed.). Oxford University Press. doi:10.1093/ref:odnb/27730。 (要購読、またはイギリス公立図書館への会員加入。)
外交職
先代
モートン・イーデン
在バイエルンイギリス特命全権公使(英語版)
1780年 – 1783年
次代
ゴールウェイ子爵
先代
マウント・ステュアート子爵(英語版)
在サルデーニャ特命全権公使(英語版)
1783年 – 1798年
空位
フランスによるトリノ占領
次代の在位者
トマス・ジャクソン
グレートブリテンの爵位
先代
トマス・ハンプデン=トレヴァー
ハンプデン子爵
1824年
廃絶
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