タロー (ギリシア神話)

『春』(フランツ・ヴィンターハルター/画)

タロー古希: Θαλλώ, Thallo)は、ギリシア神話に登場する女神である。季節の女神・ホーラーの一柱でを司る。日本語では長母音記号を省略してタロとも表記される。

ゼウステミスの3柱の娘の1人で、植物の開花・芽生えを象徴する。アッティカ地方ではアウクソーカルポーとともに3柱説のホーラーの1柱である[1][2]アテーナイで崇拝されたホーラーは春の女神・タローと秋の女神・カルポーの2柱の女神であり、夏至冬至という2つの季節が神格化されており、タローは植物の「芽生え」を意味する[3]。アテーナイにあるアグラウロスの神殿で若い競技者たちに崇められた[4]

脚注

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  1. ^ パウサニアス、9巻35・1。
  2. ^ ガイウス・ユリウス・ヒュギーヌス、『神話集(Fabulae)』 183。
  3. ^ ロバート・グレーヴス『ギリシア神話 上巻』ISBN 4314000201、紀伊国屋書店、42頁。
  4. ^ フェリックス・ギラン『ギリシア神話』167頁。

参考文献

  • パウサニアス『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎(1991年)
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