『ダフィー・ウォーズ』(Duck Dodgers in the 24½th Century、1953年7月25日)は、アメリカの映画会社のワーナー・ブラザースの短編アニメシリーズ「メリー・メロディーズ」の作品である。『アメリカ国立フィルム登録簿』登録作品である。また『The 50 Greatest Cartoons』選定作品でもあり、同ランキングで4位にランクインしている。
製作スタッフ
- 監督 チャールズ・M・ジョーンズ
- 製作 エディ・セルツァー
- 音楽 カール・スターリング
- 作画 ロイド・ボーギャン、ケン・ハリス、ベン・ウァーシャム
- 脚本 マイケル・マルティーズ
- レイアウト モーリス・ノーブル
- 背景画 フィリップ・デ・ガード
- アニメ効果 ハリー・ラブ
内容
舞台は未来の地球。この世界である一大危機が迫っていた。その理由はシェービングクリームの原料のイリジウムが深刻に不足していたためだった。この危機を救うため24と½世紀から来た宇宙の戦士、ダック・ドジャース(ダフィー・ダック)は立ち上がった。そしてそのイリジウムが存在するのは、惑星Xのみだという。ドジャースはすぐに宇宙空港に行き、助手である若き宇宙飛行士(ポーキー・ピッグ)とその惑星Xへと旅立った。若き宇宙飛行士の助言(惑星をアルファベットの順番通りにたどれば惑星Xにたどり着く)を頼りに(というより勝手に自分の案として)惑星Xへ着いたドジャース一行はこの星を地球のものと宣言した。
しかしその時、火星のロケットが着陸し、中から出てきた火星人(マービン・ザ・マーシャン)も惑星Xを火星のものと宣言した。こうして惑星Xを巡ってドジャースと火星人との戦争が始まるのである。
キャスト
関連作品
- 「ダフィー・ウォーズ2」原題:Duck Dodgers and the Return of the 24 ½th Century
- 今作の決定的な続編。こちらはゴッサマーが登場する。
- 「宇宙刑事ポーキー&ダフィー」原題:Rocket Squad
- 今作同様未来を舞台にした作品。ダフィーとポーキーの関係も対等になっており、ダフィーの言い間違いにどもりながらも突っ込んでいる。
- 今作同様未来が舞台の作品で、1956年公開の「ステューパー・ダック(Stupor Duck)」と同様スーパーマンのパロディ。今作におけるネタが流用されている。他のルーニー・テューンズのキャラも多数登場し、スーパーマン本人も登場する。
以上の作品は、今作と同監督であるチャック・ジョーンズ(チャールズ・M・ジョーンズ)が監督した。
- 今作が原作となったテレビアニメ。今作のキャラは全員出演している。ポーキーやマービンが演じる役にそれぞれ名前が追加され、一部のルーニー・テューンズキャラや過去の作品のパロディも見受けられる。
日本でのテレビ放映
1989年~1992年にテレビ東京にて「バッグス・バニーのブンブンランド」という番組で放送され、新吹き替え版と異なり、こちらでは全員本名で名乗っており、ドジャース(ダフィー)が助手(ポーキー)の案を横取りするシーンもそのまま、助手(ポーキー)の案として驚きながらも採用されている。当時の邦題は「ダフィ・ウォーズ」。現在、カートゥーン・ネットワークの「バッグス・バニー ショー」で放送。
収録
- 『ルーニー・テューンズコレクション』(ダフィー&ポーキー)(DVD)、新吹き替え版)
- 『ルーニー・テューンズコレクション』(【だいせんそう編】(1コインDVD)、新吹き替え版)
- 『バッグス・バニーのブンブンランド』 8巻 (VHS、旧吹き替え版)
- 『ルーニー・テューンズ DVD BOX』 (宝島社) ※字幕 (DVD(パブリックドメイン))
関連項目
外部リンク
- Duck Dodgers in the 24½th Century - IMDb(英語)