トムセンの定理

トムセンの定理 P 7 = P 1 {\displaystyle P_{7}=P_{1}}

トムセンの定理(トムセンのていり、: Thomsen's theorem)は、ゲルハルト・トムセン(英語版)に因んで命名された初等幾何学定理である。三角形平行な線から成る折線(英語版)は閉曲線となることを主張する。

ABCの辺(またはその延長)BC上に点P1をとる。P1を通りCAと平行な直線とABの交点をP2P2を通りBCと平行な直線とCAの交点をP3P3を通りABと平行な直線とBCの交点をP4P4を通りCAと平行な直線とABの交点をP5P5を通りBCと平行な直線とCAの交点をP6とする。P6を通りABと平行な直線とBCの交点はP1である。つまり折れ線P1P2P3P4P5P6P1は閉じる。また、いづれかの点が辺の中点である場合、その連鎖の長さは3になる

またP1,P2,P3,P4,P5,P6は同一楕円上にある。

k = B P 1 B C = ( C P 2 C A = A P 3 A B ) {\displaystyle k={\frac {BP_{1}}{BC}}={\biggl (}{\frac {CP_{2}}{CA}}={\frac {AP_{3}}{AB}}{\biggr )}}

としてその面積

4 π 3 k 2 3 k + 1 S {\displaystyle {\frac {4\pi }{3k^{2}-3k+1}}S}

である。ただしSは三角形の面積。楕円の中心は三角形の重心k=1/2のときシュタイナーの内接楕円k=0,1のときシュタイナーの外接楕円である。

出典

  • Satz von Thomsen In: Schülerduden – Mathematik II. Bibliographisches Institut & F. A. Brockhaus, 2004, ISBN 3-411-04275-3, pp. 358–359 (German)

関連項目

外部リンク

  • Darij Grinberg: Schließungssätze in der ebenen Geometrie (German)
  • Weisstein, Eric W. "Thomsen's Figure". mathworld.wolfram.com (英語).
  • Thomsen's Figure at Wolfram Demonstrations Project.