ヌメロ

曖昧さ回避 この項目では、ファッション雑誌について説明しています。記号「No.」の元となったラテン語「numero」については「No.」をご覧ください。
ヌメロ
Numéro
ジャンル ファッション
読者対象 20代 - 40代女性[1]
刊行頻度 月刊
発売国 フランスの旗 フランス
言語 フランス語
出版社 グループ・アラン・アヤシュ
編集長 エリザベス・ディジャン
刊行期間 1998年[2] - 現在
発行部数 8万部[3]部(2008年
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ヌメロ (Numéro) はグループ・アラン・アヤシュが刊行する国際的なファッション雑誌である。公称発行部数は8万部[3]で、2007年に100号を超えた[4]

1998年にエリザベス・ディジャンが創刊して現在も編集長を務める[2]。彼女は何故『ヌメロ』を作ろうと思ったか尋ねられて「私は男性を誘う方法を示した雑誌に退屈した。私は、芸術デザイン音楽について読みたい知的で利口な女性のためにこの雑誌を作りたかった。」と答える[3]

世界各国の発行状況

Numéro TOKYO
日本版。フジサンケイグループ傘下の扶桑社2007年2月に創刊した。創刊号の4月号は表紙にケイト・モスを起用した。ほかにクロエ・セヴィニーアビー・リー・カーショウアギネス・ディーンココ・ロシャデヴォン青木ジゼル・ブンチェンステラ・テナントアレクサ・チャンヴィクトリア・ベッカムなどが表紙に登場している。
Numéro Korea
韓国版。2008年7月に創刊して2010年に廃刊。マリナ・リンチュク(英語版)ドウツェン・クローススネジャナ・オノプカらが表紙に登場した[5]
Numéro China
中国版。2010年9月に「ヌメロ」3か国目の国際版として創刊した[6]
Numéro Thailand
タイ版。2012年12月に創刊し、創刊号の表紙はタイのモデル“Aokbab”とクンイン・メンムムを起用した。芸術ファッションデザイン文化などを取り上げる。
Numéro Russia
ロシア版。2013年3月に創刊し、創刊号の表紙はナオミ・キャンベルを起用してセバスチャン・キムが撮影した。元「ヴォーグ」編集者アンドレ・レオン・タリーが、ロシア版で編集長としてデビューし[7]ウーマンズ。ウェア・デイリー(英語版)のインデビューで「ロシアが好きで、給料が凄いものだったので仕事を取った……アナはとても同情的で理解があり、私たちは良い条件でデジタルとオンラインの両方を提供していくことに決めた。そして、私はそれをすることが非常に嬉しい。」と語った[8]
ダフィー・グレネヴェルド(英語版)とアシュレイ・グッドを2013年4月号と2013年5月号、パク・スジュを2013年8月号、パット・クリーブランド(英語版)を2014年5月号、それぞれを表紙に起用した。

ヌメロ・オム

『ヌメロ』の男性版、季刊誌として半年に1回発行する。

批判

「ヌメロ」2010年10月号でグレッグ・カデルが撮影した写真に、モデルコンスタンス・ヤブロンスキー(英語版)ブラックフェイスで髪をアフロにした写真を含み批判された[9]

「Numéro TOKYO」2012年10月号でグレッグ・カデルが撮影した写真で、モデルカーリー・クロスの浮き出た胸郭をエアブラシで消して批判された[10]デイリー・メールは、2011年12月にスティーヴン・マイゼルが撮影した写真が拒食症の誘発を懸念して「ヴォーグ」イタリア版のウェブサイトから取り下げられた事件を受けて、「ヌメロ」はクロスの痩躯に関する論争の可能性の回避を望んだのではないかと指摘した[11]

2013年3月にブラックフェイス問題が議論となった。白人モデルのオンドリア・ハーディンが肌を黒く塗りセバスチャン・キムが撮影した写真を、「アフリカン・クイーン」と題して見開きページで掲載した。ハフィントン・ポストがこの醜聞について編集部を取材すると、ヌメロは電子メールで謝罪と免責を記し、キムの仕事は「人種のるつぼと文化の混在を主張する彼の以前の写真作品と一致している」と述べ、「肌の色に基づく差別化の正反対」だと主張した。キムもハフィントン・ポストにメールを送り、彼の美的ビジョンは「中東モロッコのファッションインスピレーションを持つタリサ・ゲッティ(英語版)ヴェルーシュカ(英語版)マリサ・ベレンソンのような60年代の人物に基づいている。ハーディンが黒人に見えることも特集の題名が“アフリカン・クイーン”であることも意図としていなかった」と説明した".[12]

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ “No.4 - Numéro(フランス)” (日本語). ワイルド・ワールド・マガジン. YOMIURI ONLINE. 2010年10月19日閲覧。
  2. ^ a b Horyn, Cathy. "Babeth's Feast". The New York Times (August 27, 2006).
  3. ^ a b c Campbell, Matthew. "Babeth's Feast". The Sunday Times (May 25, 2008).
  4. ^ “パク・ヨンハ(1)” (日本語). エディターズ+ブログ. Numéro.jp (2008年10月22日). 2010年12月18日閲覧。
  5. ^ [1]
  6. ^ “French fashion magazine Numéro launched Chinese edition”. Mags 360 (28 Sep 2010). 2010年11月28日閲覧。
  7. ^ Andre Leon Talley leaving 'Vogue' for Russian mag USA Today (March 6, 2013)
  8. ^ Q&A: André Leon Talley Women's Wear Daily (February 28, 2013)
  9. ^ The Latest Blackface Fashion Shoot Is Extra-Tasteful (Sept 28, 2010)
  10. ^ Magazine airbrushes out Karlie Kloss's ribs after Vogue shoot sparked eating disorder controversy (Sept 26, 2012)
  11. ^ Why Did Vogue Italia Pull This Controversial Karlie Kloss Image? (December 2, 2011)
  12. ^ Numéro Magazine Blackface Apology For 'African Queen' Editorial Responds To Backlash (February 27, 2013)

外部リンク

  • 公式ウェブサイト (フランス語)