『フリット=フラック』(原題 仏: Frritt-Flacc )は、1884年に刊行されたジュール・ヴェルヌの短編小説。
概要
幻想的な短篇で、『フィガロ・イリュストレ』(Le Figaro illustré)誌に掲載され、修正後に『くじ引き券』に収録された。
あらすじ
ある嵐の夜、貧乏人を相手にしないトリフュルガス医師に、貧しい娘が父のために診察を頼みに来るが、医師は追い返す。次に妻が来て、さらに3回目には母親が診察を頼みに来る。
登場人物
- トリフュルガス医師 (Docteur Trifulgas) - リュクトロップの町に住む、貧乏人には治療を施さず、金持ちの患者しか相手にしない主義の医者。
邦訳
ウィキメディア・コモンズには、フリット=フラックに関連するカテゴリがあります。
椎名建仁・石橋正孝訳「ごごお、ざざあ」(「水声通信」no.27(2008年11/12月号)特集:ジュール・ヴェルヌ
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フリット=フラック
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1850年代 | |
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1860年代 | |
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1870年代 | |
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1880年代 | - 蒸気の家(1880年)
- ジャンガダ(1881年)
- ロビンソンの学校(フランス語版)(1882年)
- 緑の光線(1882年)
- 頑固者ケラバン(フランス語版)(1883年)
- 南十字星(1884年)
- エーゲ海燃ゆ(1884年)
- フリット=フラック(1884年)
- アドリア海の復讐(1885年)
- 難破船シンシア号の遺留物(フランス語版)(1886年)
- 征服者ロビュール(1886年)
- 一枚の宝くじ(フランス語版)(1886年)
- 北部対南部(フランス語版)(1887年)
- フランスへの道(フランス語版)(1887年)
- ジル・ブラルタール(1887年)
- 十五少年漂流記(1888年)
- 名前の無い家族(フランス語版)(1889年)
- 西暦2889年(1889年)
- 地軸変更計画(1889年)
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1890年代 | - セザール・カスカベル(フランス語版)(1890年)
- ブラニカン夫人(フランス語版)(1891年)
- ラトン一家の冒険(1891年)
- カルパチアの城(1892年)
- クロディウス・ボンバルナック(フランス語版)(1892年)
- 坊や(フランス語版)(1893年)
- アンティフェール親方の驚くべき冒険(フランス語版)(1894年)
- 動く人工島(1895年)
- 悪魔の発明(1896年)
- クローヴィス・ダルデントル(フランス語版)(1896年)
- 美しき黄なるドナウ(フランス語版)(1896年)
- 氷のスフィンクス(1897年)
- マゼラン地方にて(フランス語版)(1897年)
- 素晴らしきオリノコ河(フランス語版)(1898年)
- ある変人の遺言(フランス語版)(1899年)
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1900年代 | - 第二の祖国(フランス語版)(1900年)
- 黄金火山(フランス語版)(1900年)
- 空中の村(フランス語版、英語版)(1901年)
- ジャン=マリ・カビドゥランの物語(フランス語版)(1901年)
- ヴィルヘルム・シュトリッツの秘密(フランス語版)(1901年)
- 黄金の流星(フランス語版)(1901年)
- キップ兄弟(フランス語版)(1902年)
- 探検奨学金(1903年)
- 地の果ての燈台(1903年)
- リヴォニアでの惨劇(フランス語版)(1904年)
- 世界の支配者(1904年)
- 海の侵入(フランス語版)(1905年)
- トンプソン旅行代理店(フランス語版)(1907年)
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1910年代 | |
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