ブリンツ

ブリンツ

ブリンツブリンツェ英語:blintzblintzeイディッシュ語:blintseウクライナ語:блинці)は、クレープ春巻に類似する食べ物

概要

薄力粉牛乳砂糖ベーキングパウダーヨーグルトなどをなめらかになるまでよく混ぜ合わせて生地を作り、フライパンでひまわり油バターを使って薄く片面のみ焼き(これをブレトラハ、Bletlachと呼ぶ)、具をのせて長方形になるように折りたたみ、炒めるか、もしくは油で揚げたものである。大抵はサワークリームをつけて供す。 具は甘みをつけたコッテージチーズジャム果物の他、炒めた挽肉、家禽(鶏肉アヒルガチョウ七面鳥などの)、もつなどをのせることもある。

よく似た食べ物に、ロシアブリンチキ(Blinchiki)、ポーランドナレスニキウクライナナリスニキ (налисники nalysnyky)などがある。

東欧ユダヤ人アシュケナジム)の家庭で日常的に食べられるが、シャヴオット(Shavuot 五旬節)には欠かせない食べ物であり、伝統的には収穫を感謝する意味で、生地にチーズを巻いただけのものを食べる。ブリンツを二つ並べたものを、シナイ山においてモーセが神から与えられた律法の象徴とすることがある。また、油を使った食べ物であることから、聖油の奇跡を記念する祝日ハヌカーの期間中にもよく作られる。

北米では、ある程度大きいスーパーマーケットなら冷凍ブリンツを冷凍食品コーナーで扱っており、朝食専門のチェーンレストラン「アイホップ」(IHOP)のメニューには、巨大なチーズブリンツが存在する。

冷凍ブリンツはフライにして食べることもある。

語源

元来はスラブ人の食べ物であり、語根ブリン blinは「すりつぶす」という意味の古いスラブ語ムリン mlin、またはウクライナ語ムリネチ млинець mlyneć に由来する(となると、ゲルマン語 Müller, mill(er) (cf.チェコ語 mlynář, ラテン語 molinarius水車小屋の人夫」) などと語根が同じ事になる)

ブリンは、ウクライナ語ブリンツィ(指小形)、イデッシュ語ブリンツェ בלינצע blintse を通して、blintzという表記で英語に導入された。

関連項目

外部リンク

  • [1]
  • [2](英語のレシピ)

その他の外部リンク:[3] [4] [5] [6] [7] [8] [9]