ブーベの恋人
ブーベの恋人 | |
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La ragazza di Bube | |
監督 | ルイジ・コメンチーニ |
脚本 | ルイジ・コメンチーニ マルチェッロ・フォンダート |
原作 | カルロ・カッソーラ |
製作 | フランコ・クリスタルディ |
出演者 | クラウディア・カルディナーレ ジョージ・チャキリス |
音楽 | カルロ・ルスティケッリ |
主題歌 | クラウディア・カルディナーレ 『ブーベの恋人』 |
撮影 | ジャンニ・ディ・ヴェナンツォ |
編集 | ニーノ・バラーリ |
製作会社 | ヴィデス・チネマトグラフィカ |
配給 | ルックス・フィルム 松竹映配 |
公開 | 1963年12月27日 1964年6月 ベルリン 1964年9月12日 1964年9月16日 1964年11月11日 |
上映時間 | 110分 106分 109分 |
製作国 | イタリア フランス |
言語 | イタリア語 |
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『ブーベの恋人』(ブーベのこいびと、イタリア語: La ragazza di Bube)は、1960年(昭和35年)に出版されたカルロ・カッソーラによるイタリアの長篇小説であり、1963年(昭和38年)製作・公開、ルイジ・コメンチーニ監督のイタリア・フランス合作映画である[1][2]。第14回ベルリン国際映画祭コンペティション参加作品[1]。クラウディア・カルディナーレによる同作の主題歌のタイトルでもある。
本項では映画、楽曲についても記述する。
略歴・概要
小説『ブーベの恋人』は、1958年(昭和33年) - 1959年(昭和34年)にイタリアの小説家カルロ・カッソーラが執筆、同国の出版社エイナウディ(Einaudi)が1960年に出版したもので、カッソーラは本作で、同年度のストレーガ賞を受賞した[1]。
映画版『ブーベの恋人』は、1963年、イタリアの映画プロデューサーフランコ・クリスタルディが、彼の経営する映画製作会社ヴィデス・チネマトグラフィカを母体として製作を開始、完成したものである[1]。原作小説の脚色は、監督のルイジ・コメンチーニ、および脚本家のマルチェッロ・フォンダートが共同で行った[1]。
映画『ブーベの恋人』は、同年12月27日、イタリアの映画会社ルックス・フィルムの配給により公開され、翌1964年(昭和39年)6月に西ドイツ(現在のドイツ)の西ベルリン(現在のベルリン)で行われた第14回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品された[1]。同年のダヴィド・ディ・ドナテッロ賞では、ダヴィド・ディ・ドナテッロ製作賞をプロデューサーのフランコ・クリスタルディが獲得、翌1965年(昭和40年)のナストロ・ダルジェント賞では、主演のクラウディア・カルディナーレがナストロ・ダルジェント主演女優賞を獲得した[1]。
日本での映画『ブーベの恋人』は、第14回ベルリン国際映画祭閉幕後の1964年9月12日、松竹映配(のちの松竹富士の源流)が輸入・配給して、公開された[1]。同作の劇場公開にあたって、弘文堂が原作小説の翻訳本を刊行、音楽業界では、公開2か月後の同年11月、映画主題歌を日本語に翻訳カヴァーし、いしだあゆみ(ビクターレコード)、ザ・ピーナッツ(キングレコード)が競作でシングルレコードをリリースしている。
2004年(平成16年)2月25日、アイ・ヴィー・シーが日本語字幕付DVDを発売している。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹き替え | ||
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フジテレビ版 | 東京12ch版 | ?版 | ||
マーラ | クラウディア・カルディナーレ | 赤沢亜沙子 | 北島マヤ | |
ブーベ | ジョージ・チャキリス | 野沢那智 | 納谷六朗 | 堀勝之祐 |
ステファーノ | マルク・ミシェル | 堀勝之祐 | ||
リリアーナ | ダニー・パリス | 杉山佳寿子 | ||
イネス | モニク・ヴィータ | 渡辺典子 | ||
マーラの母 | カルラ・カーロ(イタリア語版) | |||
マーラの父 | エミリオ・エスポジート | 大木民夫 | ||
司祭 | ピエルルイジ・カトッチ | |||
アルナルド | ウーゴ・キティ(イタリア語版) | |||
リドーリ | マリオ・ルーピ | |||
マウロ | ルルーノ・シピオーニ | |||
ビットパート | ルチアーノ・マリンゴーラ | |||
パグ | ダリオ・ドルチ(イタリア語版) | |||
リリアナ | アンナ・マリア・フェスタ | |||
ガブリエッラ・ジョルジェッリ[3] |
- フジテレビ版:初回放送1971年11月5日『ゴールデン洋画劇場』
- 東京12ch版:初回放送1977年10月7日『想い出の名作洋画劇場』
ビブリオグラフィ
- La ragazza di Bube, カルロ・カッソーラ、Einaudi, 1960年
- La ragazza di Bube, カルロ・カッソーラ、collana BUR, Rizzoli, 1980年 ISBN 881720286X
- 『ブーベの恋人』、カルロ・カッソーラ、訳岸田修、弘文堂、1964年
- 『ブーベの恋人』、カルロ・カッソーラ、訳大久保昭男、角川書店(角川文庫)、1972年
- 『ブーベの恋人』、カルロ・カッソーラ、訳菅谷誠、柏艪舎、2004年12月 ISBN 4434052934
主題歌
ディスコグラフィ
作詞・作曲:カルロ・ルスティケッリ、日本語版訳詞:漣健児。
- クラウディア・カルディナーレ『ブーベの恋人』
- いしだあゆみ『ブーベの恋人』(ビクターレコード、1964年11月)
- ザ・ピーナッツ『ブーベの恋人』(キングレコード、1964年11月)
註
- ^ a b c d e f g h La ragazza di Bube, インターネット・ムービー・データベース (英語), 2011年2月24日閲覧。
- ^ La Ragazza di Bube, allmovie (英語), 2011年2月24日閲覧。
- ^ ノンクレジット
- ^ opac.ndl.go.jp 検索結果、国立国会図書館、2011年2月24日閲覧。
参考文献
- 『イタリア映画史入門 1905 - 2003』 : ジャン・ピエロ・ブルネッタ、訳川本英明、鳥影社、2008年7月 ISBN 4862651445
関連事項
- 1964年の日本公開映画
- 第14回ベルリン国際映画祭
- ナストロ・ダルジェント主演女優賞
- ダヴィド・ディ・ドナテッロ賞 (en:David di Donatello Awards)