ポール・ボノム

ポール・ボノム
Paul Bonhomme
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生誕 (1964-09-22) 1964年9月22日(59歳)
国籍 イギリスの旗 イギリス
レース経歴
初出場 2003
最高順位 1位(2009年 - 2010年
機体 ジブコ エッジ540
公式サイト
teambonhomme.com
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ポール・ボノムPaul Bonhomme1964年9月22日 - )は、イギリス曲技飛行及び旅客機のパイロット。レッドブル・エアレース・ワールドシリーズに初開催された2003年から参戦し、3度目の総合優勝を果たした2015年をもって引退した。

経歴

2010年のレッドブル・エアレースのボノム

父は旅客機のパイロット、母は客室乗務員、兄も商業パイロットである。

1980年バークシャーのホワイト・ウォルタム飛行場でハンガーの掃除や機体を磨いたり、燃料の補給などの作業から始めた。

18歳の時、自家用操縦免許を取得し、インストラクターとなる。1985年エア・チャーターのパイロットとなる。1987年ウェールズのチャーター・エアライン"Air Cymru" に入社、ボーイング737を操縦した。現在はブリティッシュ・エアウェイズボーイング747のキャプテンを務めている。

1986年アルティメット・ピッツで曲技飛行のキャリアをスタートさせる。その後は、ヤコヴレフのYak-50、エクストラのEA-300などを使用し、1991年のリチャード・グード・エアロバティックスにはスホーイのSu-26を使用した。650回以上の展示飛行を行っており、ダックスフォード飛行場では最年長パイロットの一人である。

使用する機体は、スーパーマリン スピットファイア (MkV / MkIX / MkIXT / MkXIV) 、ホーカー ハリケーン、P-40 キティホーク、F4F ワイルドキャット、F6F ヘルキャット、F8F ベアキャット、P-47 サンダーボルト、P-63 キングコブラ、P-51 マスタング、A-1 スカイレイダーなどである。

1994年からは、元エアレースパイロットでテレビコメンテーターのスティーブ・ジョーンズとチーム "The Matadors" を組み、世界各国でフォーメーション飛行を披露している。国際航空連盟主催のシリーズで金メダルを3回、銀メダルを1回獲得した。2003年から始まったレッドブル・エアレース・ワールドシリーズには第1回から参戦している。66レース中、優勝19回を含む表彰台46回の記録は他を圧倒しており、2009年、2010年、2015年の3度年間チャンピオンに輝いている。2015年のシーズン終了後にエアレースからの引退を表明した。2016年からは創設者であるベシェニェイ・ペーテルと共に殿堂入りしている[1]

私生活では、所有するヘリコプターロビンソン R22での飛行も趣味で楽しんでいる。既婚者で、息子が1人と娘が3人おり、イングランドのサウス・ケンブリッジシャーに暮らしている。

受賞

レッドブル・エアレース戦績

イギリスの旗 ポール・ボノム
レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ戦績
開催年 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 ポイント 勝利数 最終
順位
2003 オーストリアの旗
3位
0
ハンガリーの旗
DNS
0 0 NC
2004 イギリスの旗
6位
1
ハンガリーの旗
7位
0
アメリカ合衆国の旗
6位
1
2 0 8位
2005 アラブ首長国連邦の旗
6位
1
オランダの旗
7位
0
オーストリアの旗
3位
4
アイルランドの旗
3位
4
イギリスの旗
5位
2
ハンガリーの旗
3位
4
アメリカ合衆国の旗
5位
2
17 0 5位
2006 アラブ首長国連邦の旗
7位
0
スペインの旗
8位
0
ドイツの旗
6位
1
ロシアの旗
中止
トルコの旗
2位
5
ハンガリーの旗
2位
5
イギリスの旗
1位
6
アメリカ合衆国の旗
3位
4
オーストラリアの旗
2位
5
26 1 4位
2007 アラブ首長国連邦の旗
3位
4
ブラジルの旗
1位
6
アメリカ合衆国の旗
2位
5
トルコの旗
2位
5
スペインの旗
中止
スイスの旗
1位
6
イギリスの旗
2位
5
ハンガリーの旗
3位
4
ポルトガルの旗
3位
4
アメリカ合衆国の旗
1位
6
メキシコの旗
中止
オーストラリアの旗
5位
2
47 3 2位
2008 アラブ首長国連邦の旗
1位
9
アメリカ合衆国の旗
1位
9
アメリカ合衆国の旗
2位
8
スウェーデンの旗
中止
オランダの旗
1位
9
イギリスの旗
7位
3
ハンガリーの旗
3位
7
ポルトガルの旗
10位
0
スペインの旗
中止
オーストラリアの旗
1位
9
54 4 2位
2009 アラブ首長国連邦の旗
2位
10
アメリカ合衆国の旗
2位
10
カナダの旗
1位
12
ハンガリーの旗
2位
10
ポルトガルの旗
1位
12
スペインの旗
1位
12
67 3 1位
2010 アラブ首長国連邦の旗
1位
12
オーストラリアの旗
3位
9
ブラジルの旗
3位
9
カナダの旗
2位
10
アメリカ合衆国の旗
1位
12
ドイツの旗
2位
10
ハンガリーの旗
中止
ポルトガルの旗
中止
64 2 1位
2011年から2013年はレース休止
2014 アラブ首長国連邦の旗
1位
12
クロアチアの旗
2位
9
マレーシアの旗
5位
4
ポーランドの旗
5位
4
イギリスの旗
1位
12
アメリカ合衆国の旗
5位
4
アメリカ合衆国の旗
7位
2
オーストリアの旗
5位
4
51 2 3位
2015 アラブ首長国連邦の旗
1位[2]
12
日本の旗
1位[3]
12
クロアチアの旗
8位[4]
(DNF)
1
ハンガリーの旗
2位[5]
9
イギリスの旗
1位[6]
12
オーストリアの旗
2位[7]
9
アメリカ合衆国の旗
1位[8]
12
アメリカ合衆国の旗
2位[9]
9
76 4 1位

出典

  1. ^ パイロット LEGENDS | Red Bull Air Race
  2. ^ “アブダビはポール・ボノムが優勝”. Red Bull Air Race (2015年2月14日). 2015年9月7日閲覧。
  3. ^ “ボノムが開幕戦アブダビに続き2連勝!”. Red Bull Air Race (2015年5月17日). 2015年9月7日閲覧。
  4. ^ “第3戦ロヴィニ:決勝レース終了後パイロットリアクション”. Red Bull Air Race (2015年5月30日). 2015年9月9日閲覧。
  5. ^ “ブダペストはハンネス・アルヒが優勝!”. Red Bull Air Race (2015年7月5日). 2015年9月11日閲覧。
  6. ^ “第5戦アスコットはボノムが優勝!室屋義秀は3位!”. Red Bull Air Race (201508-16). 2015年9月11日閲覧。
  7. ^ “Hall victorious in Spielberg showdown”. Red Bull Air Race (2015年9月6日). 2015年9月15日閲覧。
  8. ^ “Bonhomme takes decisive win in Fort Worth”. Red Bull Air Race (2015年9月27日). 2015年9月29日閲覧。
  9. ^ “第8戦ラスベガス:決勝レース後リアクション”. Red Bull Air Race (2015年10月18日). 2015年10月20日閲覧。

関連項目

  • スティーブ・ジョーンズ - ブリティッシュ・エアウェイズで747を操縦しながら初のレッドブルエアレースに参戦した。

外部リンク

  • Home page of Paul Bonhomme
  • Channel 4
  • Aerobatic displays
  • Aerobatics website
  • Red Bull Air Race World Series official website
タイトル
先代
ハンネス・アルヒ
(2008)
レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ チャンピオン
20092010
次代
ナイジェル・ラム
(2014)
先代
ナイジェル・ラム
(2014)
レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ チャンピオン
2015
次代
マティアス・ドルダラー
(2016)
パイロット
2019最終年
マスタークラス
2019最終年
チャレンジャークラス
  • フランスの旗 メラニー・アストル
  • フランスの旗 バティスト・ヴィーニュ
  • マレーシアの旗 ハリム・オスマン
  • アメリカ合衆国の旗 ケヴィン・コールマン
  • イタリアの旗 ダリオ・コスタ
  • ハンガリーの旗 ダニエル・ジェネヴェイ
  • ドイツの旗 クラディウス・シュピーゲル
  • ポーランドの旗 ルーク・チェピエラ
  • 中華人民共和国の旗 ケニー・チャン
  • 南アフリカ共和国の旗 パトリック・デヴィッドソン
  • ドイツの旗 フロリアン・バーガー
  • イギリスの旗 トム・ベネット
  • スウェーデンの旗 ダニエル・リファ
元パイロット
チャンピオン
マスタークラス
チャレンジャークラス
シリーズ
2003年 - 2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
  • 第1戦 アブダビ
  • 第2戦 カザン
  • 第3戦 バラトン
  • 第4戦 千葉
機体
2019最終年
過去
関連項目