ミート・オン・ザ・リッジ

「ミート・オン・ザ・リッジ」
フェアポート・コンヴェンションシングル
初出アルバム『ホワット・ウィー・ディド・オン・アワ・ホリデイズ
B面 「スローアウェイ・ストリート・パズル」 "Throwaway Street Puzzle" (ハッチングス / トンプソン)
リリース
規格 7", 45rpm
録音 ロンドン、キングウェイ・レコードおよびオリンピック・スタジオで1968年8月~9月に
ジャンル ブリティッシュ・フォーク・ロック
時間
レーベル Island WIP 6047
作詞・作曲 リチャード・トンプソン
プロデュース ジョー・ボイド (Witchseason Productions)
フェアポート・コンヴェンション シングル 年表
イフ・アイ・ハド・ア・リボン・ボウ
1968
ミート・オン・ザ・リッジ
1968年
アイル・キープ・イット・ウィズ・マイン
1969年
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ミート・オン・ザ・リッジ」("Meet on the Ledge")は1968年にリリースされたブリティッシュ・フォーク・ロック・バンド、フェアポート・コンヴェンションの2枚目のシングル。

曲はアルバム『ホワット・ウィー・ディド・オン・アワ・ホリデイズ』からのものである。バンドは「ミート・オン・ザ・リッジ」を From the Roundhouse (ロンドンの「アンダーグランド・シーン」についての、若者と芸術に関するBBCテレビジョンの短命だった番組)の1969年の放送開始時に演奏した。ヴォーカルはサンディ・デニーイアン・マシューズが担当した。曲のタイトルはリチャード・トンプソンが子供のころに遊んでいた、トンプソンと友人たちが "The Ledge" と呼んでいた、大きく垂れ下がった木の枝に由来している[1]。トンプソンは "the ledge" と言う言葉を人々がある種の死後の世界の記号と会社しており、葬儀でも人気があることを認識している[2]。2011年に行われた『モジョ誌』のインタビューで、トンプソンは「17歳のソングライターであることの最も難しいことは貴方が恥ずかしがりなことです。『これは私の気持ちです、愛しています』と言った曲を書くことはないでしょう。そこで私は誰かに何かを伝えているが、何も表立っては言わない、なかばベールを被ったような言葉を見つけようとしました。これは少しナイーヴな曲で、少しあいまいです。はっきりとした意味は分からない……自分の母親の葬式でこの歌を歌わなけれはならなかった。それが彼女の遺志だった。今までにやった一番つらいことだった」と述べている[2]

この曲はフェアポート・コンヴェンションの非公式な頌歌となっている。 進行中のクロップレディ・フェスティヴァルを含む彼らのコンサートではしばし最後の曲として演奏され、ファンに対してもうアンコールがないことの合図となっている[3]

BBCラジオ2の聴取者投票で、局の「販売されている上位100曲」の17位になった [4]

トンプソンは自身のソロでのライブ・アルバム Small Town Romance のボーナストラックとしてこの曲を再録している。フェアポート・コンヴェンションは1987年にこの曲を再録し、ライブ・アルバム『イン・リアル・タイム』に収録し、バンドの20周年と結びついたシングルとしてリリースした。後者のリリースにあたって、バンドメンバーのリック・サンダースは「ヒットするまでは20年ごとにリリースするよ」と冗談を言った。このタイトルはフェアポート・コンヴェンションのコンピレーション・アルバムと、彼らについての書籍のタイトルとしても使われた。1972年のコンピレーション・アルバム『ザ・ヒストリー・オブ・フェアポート・コンヴェンション(英語版)』の一曲目ともなっている。

カバー

この曲はイギリスのフォーク・グループ Prelude の1975年のアルバム Owlcreek Incident でカバーされた。

2012年、アメリカのロックバンド、カウンティング・クロウズは彼らのカバー・アルバム Underwater Sunshine (Or What We Did on Our Summer Vacation) にこの曲をレコーディングした。

2017年、アメリカのロック・バンド、グレタ・ヴァン・フリートは彼らの2枚目のEP From the Fires にこの曲を収録した。

脚注

  1. ^ Humphries, Patrick (1982). Meet on the Ledge: A History of Fairport Convention. London: Eel Pie Publishing. p. 23. ISBN 0-906008-46-8 
  2. ^ a b Irwin, Colin (March 2011). “The Mojo Interview - Interview with Richard Thompson”. Mojo Magazine: 38. 
  3. ^ Zierke, Reinhard. “Meet on the Ledge”. Mainly Norfolk: English Folk and Other Good Music. mainlynorfolk.info. 4 January 2015閲覧。
  4. ^ “17 | Meet On The Ledge”. Sold On Song Top 100. BBC Radio 2 (June 2004). 7 October 2011閲覧。
スタジオ・アルバム
  • フェアポート・コンヴェンション
  • ホワット・ウィー・ディド・オン・アワ・ホリデイズ
  • アンハーフブリッキング
  • リージ・アンド・リーフ
  • フルハウス
  • エンジェル・ディライト
  • ババコム・リー
  • ロージー
  • ナイン
  • ライジング・フォー・ザ・ムーン
  • Gottle O'Geer
  • The Bonny Bunch of Roses
  • Tipplers Tales
  • Gladys' Leap
  • Expletive Delighted!
  • In Real Time: Live '87
  • Red & Gold
  • The Five Seasons
  • Jewel in the Crown
  • Old New Borrowed Blue
  • Who Knows Where the Time Goes?
  • The Wood and the Wire
  • XXXV
  • Over the Next Hill
  • Sense of Occasion
  • Festival Bell
  • By Popular Request
  • Myths and Heroes
  • 50:50@50
  • Shuffle and Go
  • シングル
    • "If I Had a Ribbon Bow"
    • "Meet on the Ledge"
    • "I'll Keep It with Mine"
    • "Si Tu Dois Partir"
    • "Now Be Thankful"
    ライブ・アルバム
    • ライブ
    • Live at the L.A. Troubadour
    • Farewell Farewell
    • Moat on the Ledge - Live at Broughton Castle
    • House Full
    • ヘイデイ
    • Live at the BBC
    • Off the Desk
    コンピレーション
    • The History of Fairport Convention
    • Fairport Chronicles
    ボックス・セット
    • The Cropredy Box
    関連項目
    • Fairport's Cropredy Convention (appearances)
    • Woodworm Records
    • Matty Grooves Records
    典拠管理データベース ウィキデータを編集
    • MusicBrainzリリース・グループ
    • MusicBrainz作品