ラクチド

ラクチド
3,6-Dimethyl-1,4-dioxan-2,5-dione
別称
Dilactid
識別情報
CAS登録番号 4511-42-6 [(S,S)-ラクチド] チェック, 25038-75-9 [(R,R)-ラクチド] ×, 13076-19-2 [(R,S)-ラクチド= meso-ラクチド] ×, 26680-10-4 [三異性体混合物] チェック, 95-96-5 [三異性体混合物][1] チェック
PubChem 7272
ChemSpider 7002
UNII IJ13TO4NO1 [(S,S)-ラクチド] チェック, 9J7G894K2M [三異性体混合物] チェック, 7EH08MWO6M [三異性体混合物] チェック
EC番号 202-468-3
  • CC1C(=O)OC(C(=O)O1)C
  • InChI=1S/C6H8O4/c1-3-5(7)10-4(2)6(8)9-3/h3-4H,1-2H3
    Key: JJTUDXZGHPGLLC-UHFFFAOYSA-N
特性
化学式 C6H8O4
モル質量 144.13 g mol−1
融点

95 - 97 °C, 271 K, -48 °F ([(S,S)-ラクチド、 (R,R)-ラクチド][2])

への溶解度 乳酸に加水分解する[2]
溶解度 クロロホルム、メタノールに可溶
ベンゼンにわずかに溶ける

[2]

危険性
GHSピクトグラム 急性毒性(低毒性)
GHSシグナルワード 警告(WARNING)
Hフレーズ H319
Pフレーズ P264, P280, P305+351+338, P337+313
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ラクチド (lactide) は2分子のヒドロキシ酸において、互いのヒドロキシ基カルボキシル基が脱水縮合してできたエステル結合を分子内に2つもつ環状化合物。この名称はこの種の化合物が乳酸から見つかったからである。従って単にラクチドというときは乳酸のラクチドをさす。ただし、IUPAC命名法ではジラクチド (dilactide) と命名するよう定められている。

命名法

ラクチドはヘテロ環として命名する。例えば、4-ヒドロキシブタン酸 (4-hydroxybutanoic acid) のラクチドは 1,6-ジオキサシクロデカン-2,7-ジオン (1,6-dioxacyclodecane-2,7-dione) となる。

4-ヒドロキシブタン酸の脱水縮合によるラクチドの生成

合成

ラクチドはヒドロキシ酸を加熱することで生成する。

反応

ラクチドは加水分解することでもとのヒドロキシ酸に戻る。また、乳酸のラクチドは開環重合することでポリ乳酸になる。これは生分解性プラスチックの原料である。

出典

  1. ^ Sigma Aldrich product page for lactide Retrieved 8th of July 2015
  2. ^ a b c Römpp Online Chemielexikon Version 3.3 aufgerufen am 25. März 2009
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