仙道 さおり(せんどう さおり、1975年 - )は日本のパーカッショニスト[2][3]。父は作曲家の仙道作三[2]。
人物
日本を代表する女性パーカッショニスト[4]。自身のユニットでの活動のほか、様々なジャンルのアーティストのレコーディングやライブに参加。葉加瀬太郎のツアー・メンバーにその名を連ねるなど、第一線で活躍している[4]。
音楽を始めたきっかけは父親。オペラや歌曲などのクラシック・ギターを教えていた父親は娘にもやらせようと思ったが、手が小さかったのでギターには向かなかった。そのため猪俣猛[注 1]のドラム・スクールに通うことになった[5]。その父親と猪俣の影響で、幼い頃から現代音楽やジャズに親しむ[5]。
高校は音楽高校に進学して音楽理論を学ぶ[3]。卒業後、一旦クラシックから離れて色んなジャンルの音楽を聴いてみようと思い、アフリカ・キューバ・ブラジルなど世界の音楽を聴くようになる[3]。そこでコンガの音を聴いてパーカッションをやろうと決め、伊達弦[注 2]にコンガを習い始める[3][5]。また同じ時期にドラマーの吉田和雄[注 3]に出会い、ブラジル音楽を教わる[3][5]。
来歴
5歳よりドラム、13歳よりクラシックパーカッションを学ぶ[1][2][3]。
東京音楽大学付属高等学校を卒業後、コンガ、カホンなどラテンパーカッションを学ぶ[1][2][3]。
19歳よりプロ活動を始め、数多くのアーティストと共演、レコーディングにも参加している[2][3]。
参加ユニット
- MISTURADA(ミストラーダ)
- 吉田和雄[注 3]率いるインスト・ブラジリアン・バンド。メンバーは吉田和雄[注 3](ドラムス・プロデュース)、城戸夕果(フルート)、上西智子(フルート)、堤智恵子(アルトサックス)、二村希一(ピアノ)、林正樹(ピアノ)、ルイ・マルセル・パウエル(ギター)、大森輝作(ベース)、ピーター・セントレジャー(ピアノ・編曲)、仙道さおり(パーカッション)。
- VOYAGE(ヴォヤージュ)
- カシオペアのリーダー、野呂一生(ギター)、元ザ・スクエアの和泉宏隆(キーボード)とのインストゥルメンタル・トリオ。
- Thprim(スプライム)
- 篠田元一(ピアノ、キーボード)、水野正敏(ベース)とのインストゥルメンタル・トリオ[2][3]。
- 音あそび
- 長澤紀仁(ギター)、matsumonica(ハーモニカ)とのインストゥルメンタル・トリオ[2][3]。
- アルカイック
- 林正樹(ピアノ)とのデュオ[2][3]。
- clepsydra(クリプシドラ)
- 井上淑彦率いるバンド。メンバーは井上淑彦(サックス)、佐藤芳明(アコーディオン)、林正樹(ピアノ)、仙道さおり(パーカッション)。
主な共演者
ディスコグラフィー
| 発売日 | タイトル | 規格 | 規格品番 | レーベル | 備考 |
1st | 1999年4月21日 | Mosaico(モザイク) | CD | RCIP-0014 | Rip Curl Recordings | |
2nd | 2001年4月28日 | Fresco(フレスコ) | RCIP-0037 | |
3rd | 2017年9月13日 | Saoli’s Recipe | CD+DVD | HUCD-10251 | HATS UNLIMITED | 打楽器カホンの教則DVD付き。 |
その他の名義
ミストラーダ
| 発売日 | タイトル | 規格 | 規格品番 | レーベル | 備考 |
1st | 2001年6月28日 | muito B.E.M. (muito Baden,Edu,Milton)(ムイント・ベン) | CD | CSNT-0002 | Casnet | |
2nd | 2002年11月8日 | Batida Nova(バチーダ・ノーヴァ) | CSNT-0004 | |
3rd | 2003年10月22日 | brajazzil(ブラジャジル) | RKCY-2700 | Roving Spirits | |
ヴォヤージュ
| 発売日 | タイトル | 規格 | 規格品番 | レーベル | 備考 |
1st | 2005年11月23日 | Purely | CD | GNCL-1046 | ジェネオン | |
スプライム
| 発売日 | タイトル | 規格 | 規格品番 | レーベル | 備考 |
1st | 2006年10月7日 | THPRIM(スプライム) | CD | VGDBRZ-0023 | VEGA Music Entertainment | |
2nd | 2007年11月23日 | Novelette(ノベレッテ) | VGDBRZ-0032 | |
音あそび
| 発売日 | タイトル | 規格 | 規格品番 | レーベル | 備考 |
1st | 2007年8月15日 | OTOASOBI(音あそび) | CD | CSNT-8002 | Casnet | |
映像 | 2011年10月19日 | LIVE LAB. 音あそび | DVD | ATLB-611 | アトス・インターナショナル | |
アルカイック
| 発売日 | タイトル | 規格 | 規格品番 | レーベル | 備考 |
1st | 2010年2月24日 | pega-pega(ペガペガ) | CD | CSNT-9006 | Casnet | |
クリプシドラ
| 発売日 | タイトル | 規格 | 規格品番 | レーベル | 備考 |
1st | 2011年5月11日 | un jour -アン・ジュール- | CD | CSNT-8006 | Casnet | |
教則ビデオ
著書
脚注
注釈
- ^ 日本ジャズ界の重鎮ドラマー。
- ^ 元オルケスタ・デ・ラ・ルス、オルケスタ・デル・ソルのコンガ奏者。その後はクレイジーケンバンドのコンサートツアーなどにパーカッショニストとして参加している。
- ^ a b c 日本におけるブラジル音楽の第一人者。
出典
- ^ a b c d “仙道さおり SAOLI SENDO”. HATSオフィシャルウェブサイト. 株式会社ハッツアンリミテッド(HATS UNLIMITED CO.,LTD.) (2017年8月15日). 2019年6月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “仙道さおりプロフィール”. 音楽出版社. TOWER RECORDS ONLINE (2014年11月11日). 2019年6月11日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “先輩音楽人に聞け_第11回、仙道さおりインタビュー”. 音楽人 with BANDS JAPAN (2018年11月1日). 2019年6月11日閲覧。
- ^ a b “インタビュー 仙道さおり”. コルグ (2010年12月16日). 2016年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月11日閲覧。
- ^ a b c d “インタビュー 仙道さおり”. コルグ (2010年12月16日). 2013年6月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月11日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 仙道さおりHR
- 仙道さおり応援ページ
- FLIP FLAP BEAT! 〜仙道さおりオフィシャルショップ〜
- 仙道さおり (@sendo_saori) - X(旧Twitter)
- 仙道さおり (SaoliSendo) - Facebook
- Saoli Sendo Official - YouTubeチャンネル