作りたい女と食べたい女
作りたい女と食べたい女 | |
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ジャンル | 料理漫画[1] 恋愛漫画[2] |
漫画 | |
作者 | ゆざきさかおみ |
出版社 | KADOKAWA |
掲載サイト | ComicWalker内「COMIC it」 |
レーベル | it COMICS |
発表期間 | 2021年1月8日 - |
巻数 | 既刊5巻(2024年2月15日現在) |
ドラマ | |
原作 | ゆざきさかおみ |
脚本 | 山田由梨 |
演出 | 松嵜由衣、中田博之 |
音楽 | 伊藤ゴロー |
制作 | NHKエンタープライズ |
製作 | NHK、MMJ |
放送局 | NHK総合 |
放送期間 | S1:2022年11月29日 - 12月14日 S2:2024年1月29日 - 2月29日 |
話数 | S1:全10話 S2:全20話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・テレビドラマ |
ポータル | 漫画・テレビ・ドラマ |
『作りたい女と食べたい女』(つくりたいおんなとたべたいおんな)は、ゆざきさかおみによる日本の漫画作品。元々は作者が2020年3月にTwitterやpixivの個人アカウントで発表していた作品だったが[3]、いいねを30万集めるほど注目され、2021年1月8日より、KADOKAWAのウェブコミック配信サイト『ComicWalker』内レーベル「COMIC it」にて商業連載中[4][5]。
2024年2月時点でシリーズ累計発行部数は80万部を突破している[6]。
2022年11月より、NHK総合にてテレビドラマが放送された[1]。2024年1月から続編が同枠にて放送された[7]。
あらすじ
東京で一人暮らしをする派遣社員、野本さんこと野本ユキの趣味は料理であり、SNSに自作の料理をアップしつつも、小食であるために憧れである大盛り料理を作れないことを残念に思っていた。そんなある日、職場でのフラストレーションからうっかり大量の料理を作ってしまい困り果てた野本さんが思い浮かべたのは、大量のファーストフードをひとりで食べると言っていた2軒となりの隣人、春日さんこと春日十々子のことだった。思い切って春日さんに声をかけて料理をごちそうした野本さんはその食べっぷりに今までにない喜びを感じ、ふたりは「作りたい女と食べたい女」として友人関係を結び、互いの家を行き来したり一緒に行楽に出かけたりと親しくなっていく。そんなふたりの間に、やがて特別な想いが芽生えていく。
登場人物
- 野本 ユキ(のもと ユキ)
- 「作りたい女」都内で働く契約社員。SNSで料理写真のアカウントを持っている程の料理好き。子どもの頃に絵本で見たような大きな料理を作ることに憧れていたが、一人暮らしなうえ少食のため叶えられず、また料理が趣味だと知られると「良い奥さんになれる」や「女子力」などの言葉で評されることにストレスを抱えていた。しかし春日さんとの出会いで作る喜びを再確認していく。家庭環境は平凡だが、幼い頃から自分の恋愛対象や周りの言う「普通」である異性との交際について違和感を抱いており、春日さんへの恋愛感情に気づき困惑するが友人である矢子さんのアドバイスもあり自分の心に向き合っていく。後に春日さんに告白し、恋人同士となるも、敬語やさん付けは今までどおりである。
- 春日 十々子(かすが ととこ)
- 「食べたい女」野本さんが住むマンションの2つ隣の部屋の住人。フリーのルートドライバー。かなりの健啖家であり野本さんと出会うまでは月に数回ほど大量のファーストフードをドカ喰いしていた。普段は表情に乏しいが非常に美味しそうに料理を平らげる。実は強権的な父親によって「男はいちばん上質な料理を食べ散らかし、女はその残り物を食べる」のが当たり前という男尊女卑が常態化した家庭で育っており、ドカ喰いも幼少期の反動。自分の人間としての尊厳を守るために成人後も支配しようとする父親から逃げていたが、ついに自宅の住所がバレてしまい引越しを余儀なくされる中で野本さんへの気持ちに向き合うこととなる。野本さんに告白され、恋人同士となる。
- 南雲瀬奈(なぐも せな)
- 「食べたくない女」第20話から登場。野本さんと春日さんの間の部屋に引っ越してきた中性的な容姿の若い女性。幼少期から食に興味がなく、そのことに関して愛情はありつつも無理解な振る舞いをしてしまう両親や無理やりに給食を食べることを強制した教師によってトラウマを抱え、人前では飲み物しか口にできず、家族とも距離を置いている。野本さんや春日さん、矢子さんとの交流を経て自身の症状が会食恐怖症であることを知り、認知療法に取り組むようになる。
- 矢子可菜芽(やこ かなめ)
- 「作りたくない女」南雲さんと同じく第20話からの登場。食べることが好きだが料理には興味がないため、外食や中食を利用する。野本さんとは同性愛者のコミュニティ掲示板で出会う。レズビアンのアセクシュアルでありLGBTや性差別に対する知識が非常に深く、困惑する野本さんの相談に乗る。過去に女性との苦い失恋を経験しており、その経験が現在の知識につながっている。
書誌情報
- ゆざきさかおみ『作りたい女と食べたい女』 KADOKAWA〈it COMICS〉、既刊5巻(2024年2月15日現在)
受賞
- 商業化前
- 商業化後
-
- pixivコミックランキング2021 ふたりごはん部門 第1位[17][18]
- このマンガがすごい!2022 オンナ編 第2位[1]
テレビドラマ
作りたい女と食べたい女 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
原作 | ゆざきさかおみ |
脚本 | 山田由梨 |
演出 | 松嵜由衣 中田博之 八十島美也子(S2) |
監修 | ぐっち夫婦(料理) |
出演者 | 比嘉愛未 西野恵未 森田望智 中野周平(蛙亭) 山﨑果倫 斎藤さらら 原田千枝子 野添義弘 |
音楽 | 伊藤ゴロー |
国・地域 | 日本 |
言語 | 日本語 |
製作 | |
制作統括 | 坂部康二(NHKエンタープライズ) 大塚安希(MMJ) 勝田夏子(NHK) |
制作 | NHKエンタープライズ |
製作 | NHK MMJ |
放送 | |
放送チャンネル | NHK総合 |
映像形式 | 文字多重放送 |
音声形式 | 解説放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2022年11月29日 - 12月14日 |
放送時間 | 月曜 - 木曜 22:45 - 23:00 |
放送枠 | 夜ドラ |
放送分 | 15分 |
回数 | 10 |
公式サイト | |
シーズン2 | |
出演者 | 藤吉夏鈴(櫻坂46) ともさかりえ |
放送チャンネル | NHK総合 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2024年1月29日 - 2月29日 |
放送時間 | 月曜 - 木曜 22:45 - 23:00 |
放送枠 | 夜ドラ |
放送分 | 15分 |
回数 | 20 |
テンプレートを表示 |
2022年11月29日から12月14日まで、NHK総合の「夜ドラ」枠にて放送された[1]。主演は比嘉愛未[1]。
2024年1月29日から2月29日まで、続編となるシーズン2が同枠にて放送された[19][7]。また、開始前の同年1月9日より、同枠にて第1作が再放送された[7]。
本項では便宜上、第1作をS1、シーズン2をS2の略称で表記する。
キャスト
主要人物
職場の同僚
- 佐山千春
- 演 - 森田望智[21]
- ドラマオリジナルキャラクター[22]。
- 森岡慶太
- 演 - 中野周平(蛙亭)[21]
- 高木加奈
- 演 - 山﨑果倫[21]
- 真瀬由香里
- 演 - 斎藤さらら[21]
- 三浦明宏
- 演 - 三浦獠太[23]
定食屋
その他
- ユキの母
- 演 - 川口圭子
- 春日茂
- 演 - 青木一平[24]
- 十々子の父。
- 南雲世奈
- 演 - 藤吉夏鈴(櫻坂46)[22]
- S2から登場。野本と春日の住むマンションに越して来た女性。少食で、かつ人前では食事をすることができない「会食恐怖症」。
- 田中優子
- 演 - 池津祥子
- S2から登場。
- 矢子可菜芽
- 演 - ともさかりえ[22]
- S2から登場。野本がSNSで知り合うレズビアンの女性。通称は「yako」。
スタッフ
- 原作 - ゆざきさかおみ『作りたい女と食べたい女』[1][7]
- 脚本 - 山田由梨[1][19]
- 音楽 - 伊藤ゴロー[1][7]
- 演出
- S1 - 松嵜由衣、中田博之[25]
- S2 - 松嵜由衣、中田博之、八十島美也子
- ジェンダー・セクシュアリティ考証 - 中村香住、合田文[26]
- 料理監修 - ぐっち夫婦[25]
- 調理アシスタント - Team SHINO(石田有花、わたなべふじこ、いがらしかな、杉山明美)[25]
- 制作統括 - 坂部康二、大塚安希、勝田夏子[25][7]
- 制作 - NHKエンタープライズ
- 制作・著作 - NHK、MMJ
放送日程
話数はS1第1話からの通しである。
回 | 放送日 | 演出 | 備考 |
---|---|---|---|
第1回 | 2022年11月29日 | 松嵜由衣 | |
第2回 | 11月30日 | ||
第3回 | 12月01日 | 中田博之 | |
第4回 | 12月05日 | ||
第5回 | 12月06日 | ||
第6回 | 12月07日 | 松嵜由衣 | |
第7回 | 12月08日 | 中田博之 | |
第8回 | 12月12日 | 松嵜由衣 | |
第9回 | 12月13日 | [注 1] | |
最終回 (第10回) | 12月14日 |
回 | 放送日 | 演出 | 備考 |
---|---|---|---|
第11回 | 2024年1月29日 | 松嵜由衣 | |
第12回 | 1月30日 | ||
第13回 | 1月31日 | ||
第14回 | 2月01日 | ||
第15回 | 2月05日 | 中田博之 | |
第16回 | 2月06日 | ||
第17回 | 2月07日 | ||
第18回 | 2月08日 | ||
第19回 | 2月12日 | 松嵜由衣 | |
第20回 | 2月13日 | ||
第21回 | 2月14日 | ||
第22回 | 2月15日 | ||
第23回 | 2月19日 | 八十島美也子 | |
第24回 | 2月20日 | ||
第25回 | 2月21日 | ||
第26回 | 2月22日 | ||
第27回 | 2月26日 | 松嵜由衣 | |
第28回 | 2月27日 | ||
第29回 | 2月28日 | ||
最終回 (第30回) | 2月29日 |
NHK総合 夜ドラ | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
つまらない住宅地のすべての家 (2022年10月10日 - 11月16日) | 作りたい女と食べたい女 (シーズン1) (2022年11月29日 - 12月14日) | ワタシってサバサバしてるから (2023年1月9日 - 2月9日) |
作りたい女と食べたい女 (シーズン1アンコール) (2024年1月9日 - 1月24日) ↓ (シーズン2) (2024年1月29日 - 2月29日) | ユーミンストーリーズ (2024年3月4日 - 3月21日) |
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i “『作りたい女と食べたい女』がNHKで実写ドラマ化。比嘉愛未が出演、春日さん役はオーディションで選ばれた西野恵未”. CINRA. CINRA (2022年10月18日). 2022年11月10日閲覧。
- ^ 高島鈴, 服部桃子 (2022年5月10日). “『作りたい女と食べたい女』が解く呪い。「女と料理」、レズビアン・アイデンティティー”. CINRA. CINRA. 2022年11月13日閲覧。
- ^ 野中モモ (2022年1月20日). “『作りたい女と食べたい女』の連載を追うべき理由 今この時だから描ける表現とは?”. Real Soundブック. blueprint. 2022年11月27日閲覧。
- ^ 『作りたい女と食べたい女』公式 [@Tsuku_Tabe] (2021年1月8日). "🍝『作りたい女と食べたい女』本格連載開始🍝 あなたがいれば、今日も満腹。 Twitterで30万いいね超✨ 話題のごはんマンガがComicWalkerで連載開始🥞🥞🥞…". X(旧Twitter)より2022年11月13日閲覧。
- ^ “ゆざき さかおみ プロフィール”. 文春オンライン. 文藝春秋. 2022年11月27日閲覧。
- ^ a b “作りたい女と食べたい女 5”. KADOKAWA. 2024年2月15日閲覧。
- ^ a b c d e f “夜ドラ「作りたい女と食べたい女」シーズン1(再) & シーズン2放送日のお知らせ”. NHKドラマ. 日本放送協会 (2023年12月14日). 2023年12月14日閲覧。
- ^ “自分のための料理を、一緒に楽しんでくれる人と「作りたい女と食べたい女」1巻”. コミックナタリー. ナターシャ (2021年6月15日). 2022年11月13日閲覧。
- ^ “作りたい女と食べたい女 1”. KADOKAWA. 2022年11月13日閲覧。
- ^ “「このマン」オンナ編2位に輝いた「作りたい女と食べたい女」2巻が発売”. コミックナタリー. ナターシャ (2021年12月15日). 2022年11月13日閲覧。
- ^ “作りたい女と食べたい女 2”. KADOKAWA. 2022年11月13日閲覧。
- ^ “「作りたい女と食べたい女」が同性婚法制化実現に向けチャリティプロジェクトを始動”. コミックナタリー. ナターシャ (2022年11月15日). 2022年11月15日閲覧。
- ^ “作りたい女と食べたい女 3”. KADOKAWA. 2022年11月15日閲覧。
- ^ “作りたい女と食べたい女 4”. KADOKAWA. 2023年6月15日閲覧。
- ^ “ほんのわずかな違和感の正体は。【pixivコミック月例賞】3月投稿分結果発表!”. pixivision. pixiv (2020年5月21日). 2022年11月29日閲覧。
- ^ “pixiv月例賞 2020年3月投稿分結果発表”. pixivコミック. pixiv. 2020年5月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月29日閲覧。
- ^ 『\主要マンガ賞1位&2位!/2021年を代表する1作、圧倒的共感を呼んだ食マンガ『作りたい女と食べたい女』最新2巻登場!!』(プレスリリース)KADOKAWA、2021年12月15日。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000009692.000007006.html。2022年11月28日閲覧。
- ^ “今年の話題作もう読んだ?pixivコミックランキング2021発表!”. pixivision. pixiv (2021年12月21日). 2022年11月28日閲覧。
- ^ a b “夜ドラ「作りたい女と食べたい女」続編制作決定、比嘉愛未と西野恵未が再び共演”. 映画ナタリー. ナターシャ (2023年6月12日). 2023年6月12日閲覧。
- ^ 宮地美然(みやちみしか) [@mishika_miyachi] (2022年11月30日). "比嘉愛未さんが演じる『野本ユキ』の幼少期で出演させていただきます ぜひ、みてください🥰". X(旧Twitter)より2022年12月3日閲覧。
- ^ a b c d e f NHKドラマ [@nhk_dramas] (2022年11月29日). "夜ドラ【作りたい女と食べたい女】 #つくたべドラマ 今夜10:45放送! 放送前にドラマに登場する人たちをご紹介。 さらにおいしいごはんもたくさん出てきます。 お腹をすかせてお待ちください。 #比嘉愛未 #西野恵未 #森田望智 #中野周平 #蛙亭". X(旧Twitter)より2022年11月30日閲覧。
- ^ a b c "夜ドラ「作りたい女と食べたい女」追加キャスト決定のお知らせ". NHK. 日本放送協会. 2023年12月25日. 2023年12月26日閲覧。
- ^ “"夜ドラ「作りたい女と食べたい女」主な出演者・キャスト、登場人物まとめ"”. "ロケTV". 2024年2月16日閲覧。
- ^ “青木一平”. ケイエムシネマ企画. 2023年12月14日閲覧。
- ^ a b c d “【作りたい女と食べたい女】オールスタッフ公開!!”. 作りたい女と食べたい女. 日本放送協会 (2022年11月22日). 2023年1月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月14日閲覧。
- ^ 坂部康二(インタビュー)「ドラマ『作りたい女と食べたい女』制作に込めた想い」『TOKION』、INFASパブリケーションズ、2022年12月12日。https://tokion.jp/2022/12/12/drama-tsuku-tabe/。2022年12月16日閲覧。
- ^ “NHK夜ドラ、お詫び 番組の調理法に問題、食中毒の懸念も 内閣府が注意喚起していた”. デイリースポーツ online. デイリースポーツ (2022年12月23日). 2022年12月24日閲覧。
- ^ “NHKドラマ、ローストビーフレシピ削除「調理法に不適切な点」 「アルミホイルで余熱」場面カット”. J-CASTニュース. ジェイ・キャスト (2022年12月22日). 2022年12月23日閲覧。
- ^ “NHK夜ドラ「つくたべ」 公式サイトでローストビーフレシピ「一部の調理法に不適切な点があった」と削除”. Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社 (2022年12月22日). 2022年12月23日閲覧。
外部リンク
- 漫画
-
- 作りたい女と食べたい女 - カドコミ(旧・ComicWalker)
- 公式サイト|作りたい女と食べたい女|KADOKAWA
- 『作りたい女と食べたい女』公式 (@Tsuku_Tabe) - X(旧Twitter)
- テレビドラマ
-
- 作りたい女と食べたい女 - NHK
- 作りたい女と食べたい女 - NHK放送史
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