天沼春樹
天沼 春樹(あまぬま はるき、1953年 - )は、日本のドイツ文学者、作家、翻訳家。
略歴
埼玉県川越市生まれ。川越市立仙波小学校、城南中学校、埼玉県立浦和高等学校卒業。中央大学大学院文学研究科博士課程満期退学。日本児童文芸家協会元理事長。日本グリム協会副会長。日本ツェッペリン協会会長。『水に棲む猫』で第21回日本児童文芸家協会賞受賞。著述のほか、ドイツ硬式飛行船ツェッペリンをはじめ、飛行船の歴史・文化史の第一人者としても知られる。2005年日本国際博覧会(愛・地球博)を契機に環境にやさしい新時代の飛行船ツェッペリンNTを日本に導入した日本飛行船の顧問として参画し、飛行船事業の発展にも寄与している。この功績により、2011年に日独交流150年「日独友好賞」を授与されている。
著書
- 『夢童子曼荼羅』ブックヒルズ、1989
- 『あれほしいよ』津々井良絵 アスク講談社、1990 あかちゃんじゃないもん・しつけ絵本
- 『飛行船帝国』ほるぷ出版、1993
- 『メルヘン標本箱』NTT出版、1993
- 『飛行船ものがたり』NTT出版、1995
- 『世界の怪奇伝説博物館』くもん出版、1996 ミステリーファイル
- 『水に棲む猫』パロル舎、1996
- 『猫町∞』パロル舎、1997
- 『子どものころ読んだおとぎ話37選』編著 東京書籍、1999
- 『旅うさぎ』水野恵理画 パロル舎、1999
- 『夢童子 転生奇譚集』パロル舎、1999
- 『アリストピア』パロル舎、2000
- 『ノアルの手紙』新風舎、2001
- 『「不思議な魔法」にかかる本』三笠書房、2001 王様文庫
- 『飛行船 空飛ぶ夢のカタチ』KTC中央出版、2002
- 『夢みる飛行船 イカロスからツェッペリンまで』時事通信社、2000
- 『カンパネルラ 機械仕掛けの少年の魔法の角笛』パロル舎、2001
- 『魔法世界への旅』水月ルツ共著 東京書籍、2003
- 『郵便配達マルコの長い旅』毎日新聞社、2004
- 『アントン・ベリーのながいたび』鈴木出版、2007 ひまわりえほんシリーズ
- 『リトル・レトロ・トラム』理論社、2007
- 『タイムマシンクラブ』1-3 香西美保共著 くもん出版、2010
- 『ひこうせんでそらのさんぽ』脚本 夏目尚吾絵 童心社、2010 ゴーゴー!のりものかみしばい
- 『オレンジラインの列車にのって』天沼春樹、山田和明、粕渕輝雄、交通新聞社、2011
- 『くらやみざか 闇の絵巻』幻想小説、西村書店東京出版編集部、2015
- 『本当にあった? 世にも不思議なお話』たからしげる編、共著、PHP研究所、2017
翻訳
- ヤン・デ・ツァンガー『不良とよばれたベン』金の星社、1988
- アルフレート・C.バウムゲルトナー『狼がくるとき』佑学社、1989
- ジェームス・クリュス『ながいおはなのハンス』ほるぷ出版、1991
- 太田蛍一『働く僕ら』リブロポート、1991
- ロクシー・マンロ『ひこうせん』福武書店、1991
- カーチャ・メンズィング『ブルーノはおかんむり』福武書店、1994
- マリー・ハーゲマン『われらスキンヘッズ』ほるぷ出版、1994
- 『グリムコレクション』1-4 パロル舎、1996―2001
- ヤン・デ・ツァンガー『ドロップス』パロル舎、1996
- グリム兄弟『ラプンツェル』パロル舎、1996 絵本グリムの森
- インゲボルク・バイヤー『いつかこの闇をぬけて』ほるぷ出版、1997
- 『子どもに語る聖書』小塩節共訳 こぐま社、1998
- グリム兄弟『月』パロル舎、1999 絵本グリムの森
- ヘルマン・ヘッセ著 フォルカー・ミヒェルス編『空の旅』ゼスト、1999
- イアン・グラハム『ひこうき』三浦智美共訳 岩崎書店、2000 のりものスピード図鑑
- イアン・グラハム『ふね』若松宣子共訳 岩崎書店、2000 のりものスピード図鑑
- ベルンハルト・クナーベ『緑の石食い虫』西村書店、2000
- エリック・バトゥー『リックとリック』ほるぷ出版、2003
- ヘルメ・ハイネ作・絵『きみがしらないひみつの三人』、徳間書店、2004
- ヘニング・ボエティウス『ヒンデンブルク炎上』2004 新潮文庫
- ニコラウス・ピーパー『フェリックスとお金の秘密』徳間書店、2008
- ジェニー=マイ・ニュエン『ドラゴンゲート』[柏書房]、2009
- アンドレイ・サプコフスキ『ウィッチャーI エルフの血脈 (ウィッチャー) 』川野靖子共訳 ハヤカワ文庫、2010
- 『アンデルセン童話全集』1 西村書店東京出版編集部、2011
- 『アンデルセン童話全集』2 西村書店東京出版編集部 、2012
- 『アンデルセン童話全集』3 西村書店東京出版編集部 、2013
- 『空とぶペーター』フィリップ・ヴェヒター、徳間書店、2013
- 『グリム童話全集----子どもと家庭のむかし話』橋本孝/天沼春樹共訳、西村書店東京出版編集部、2013
- H.C.アンデルセン『マッチ売りの少女/人魚姫』新潮文庫、2015
- ディルク・ラインハルト『列車はこの闇をぬけて』徳間書店、2017
- 絵本『アンデルセンの夢の旅』西村書店、2020
宇宙英雄ローダン・シリーズ ハヤカワ文庫
- H・G・エーヴェルス,ウィリアム・フォルツ『エリスガンの地底帝国』1998
- 同『虚空の獄舎』1998
- 同『ペルダシストの叛旗』1998
- クラーク・ダールトン、フォルツ『緑の侵入者』1998
- ハンス・クナイフェル、ダールトン『<ガトス・ベイ>不時着!』1999
- クナイフェル『イザンティムルの従者』2000
- エルンスト・ヴルチェク、エーヴェルス『テラの密使と宙賊レディ』2000
- ダールトン、H・G・フランシス『死者発!救難インパルス』2000
- クナイフェル、フランシス『三惑星ウィルス包囲網』2001
- クナイフェル、エーヴェルス『テラナーとサイノス』池田香代子共訳 2001
- ヴルチェク、フォルツ『<マルコ・ポーロ>強行出撃!』池田香代子共訳 2001
- フォルツ、クルト・マール『虚無への追放』2002
- エーヴェルス、フォルツ『太陽系の楯』2002
- フォルツ、エーヴェルス『氷界から来た男』2002
- フォルツ、フランシス『アラスの使命』2003
- フランシス、フォルツ『聖なる隕石の都市』2003
- ヴルチェク『パラドックス知性体』2003
- ヴルチェク、フォルツ『旧ミュータントの帰還』2004
- エーヴェルス、ヴルチェク『パルピロンの闘技会』2004
- マール、エーヴェルス『サイナック脳の謀略』2005
- フォルツ、ダールトン『ノパロールの地下霊廟』2005
- マール、フォルツ『マークス惑星応答なし』2005
- ヴルチェク、クナイフェル『静かな監視者の惑星』2006
- フォルツ、ダールトン 『地球最後の奇術師』2006
- フォルツ,、エーヴェルス『超重族レティクロン』2007
- マール、フランシス『テラ=ルナ脱出作戦』2007
- クナイフェル、ヴルチェク『アウトサイダーの追跡』2008
- フォルツ、フランシス『メールストロームでの邂逅』2008
- エーヴェルス、 ダールトン『異次元からの災厄』2009
- フォルツ、クナイフェル『ベラグスコルス強奪』2009
- ツィーグラー&ダ―ルトン『階級闘技』2019
参考
- [1]