妖精 (ワーグナー)

『妖精』（ようせい、Die Feen）は、リヒャルト・ワーグナー作曲のオペラ。

初期の作品で、ライプツィヒで音楽を学びつつヴュルツブルクで指揮者として修行時代の1833年に作曲。全3幕。管弦楽は普通の大きな2管編成。妖精の波乱に満ちた愛の物語。「禁問」や「救済」などのモチーフがすでに使われている。

台本はイタリアの劇作家カルロ・ゴッツィの『蛇女』を下敷きとして、ワーグナー自身が執筆した。

アーリンダル王、妖精アーダなど

2時間45分（各幕60分、60分、45分）

フルート2、ピッコロ、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、ティンパニ1対、弦五部

バンダ：2フルート、2クラリネット、2トランペット、4トロンボーン

『妖精』の自筆譜は『リエンツィ』や『恋愛禁制』の自筆譜などとともにワーグナーからバイエルン王ルートヴィヒ2世に献呈され、後年にはアドルフ・ヒトラーの所有物となった^[1]。これらの自筆譜は第二次世界大戦末期に総統地下壕へ持ち込まれ、ヒトラーの死によって全て行方不明となった^[2]。

• Musikproduktion Jürgen Höflich München 2005 のスコア

• 妖精の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト