小田凱人
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2023年全仏オープンでの小田 | ||||
基本情報 | ||||
フルネーム | ODA Tokito | |||
国籍 | 日本 | |||
出身地 | 愛知県一宮市 | |||
生年月日 | (2006-05-08) 2006年5月8日(18歳) | |||
身長 | 175 cm | |||
利き手 | 左 | |||
4大大会最高成績・シングルス | ||||
全豪 | 優勝(2024年) | |||
全仏 | 優勝(2023・24年) | |||
全英 | 優勝(2023年) | |||
全米 | ベスト8(2022年) | |||
優勝回数 | 4(全豪1、全仏2、全英1) | |||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||
全豪 | ベスト8(2023年) | |||
全仏 | ベスト4(2023年) | |||
全英 | 準優勝(2023年) | |||
全米 | 準優勝(2023年) | |||
キャリア自己最高ランキング | ||||
シングルス | 1位(2023年6月12日) | |||
ダブルス | 4位(2023年7月17日) | |||
2024年6月8日現在 ■テンプレート ■プロジェクト テニス |
小田 凱人(おだ ときと、2006年5月8日 - )は、日本のプロ車いすテニス選手。東海理化所属[1]。
経歴・人物
愛知県一宮市出身。名前の由来となったのはフランスの凱旋門。小学校は地元の一宮市立瀬部小学校、中学校は一宮市立西成中学校を卒業。小学生の時はサッカー少年であり、プロサッカー選手を目指していたが9歳の時に左脚に骨肉腫を発症。左脚の股関節と大腿骨の一部を切除して人工関節に置き換える手術を受けた。このため車椅子生活となり、サッカー選手の夢を諦めることとなる[2]。その後、2012年ロンドンパラリンピックの車いすテニス競技(英語版)に出場する国枝慎吾をテレビ中継で見た際、大きな感動を覚えたという[2]。また、入院中に担当医師から「パラスポーツを始めてみてはどうだろうか」と勧められたこともあり、「車いすテニスに心を動かされた」として競技を始めることを決意。退院後に関係先を当たって練習場所を教えてもらい、本格的に車いすテニスに取り組み始めた[3]。
2020年に18歳以下の世界一決定戦であるジュニアマスターズの国際大会「Cruyff Foundation Junior Masters」に14歳で出場してシングルスとダブルスで2冠[4]。2021年には史上最年少で車いすテニスジュニア世界ランキング第1位となる[5]。
2022年4月4日に東海理化と所属契約を結び[6][7]、28日にはプロ転向を表明した[8][9]。11月6日にはオランダで開催された車いすテニス年間王者決定戦のNECマスターズにてアルフィー・ヒューウェット(英語版)(イギリス)を破り、史上最年少世界年間王者となった[10]。
2023年1月に開催された全豪オープンでは準優勝となり[11]、4月に開催された天皇盃ジャパンオープンで初優勝を果たす[12]。4月28日に日本生命保険とスポンサー契約を結んだ[13]。6月に開催された全仏オープンで優勝、グランドスラムを初制覇、17歳1ヵ月2日で制し史上最年少での世界ランク1位が確定した[14][15]。7月、ウィンブルドンで初優勝し、グランドスラムを2大会連続で制覇した[16]。
前年準優勝の雪辱を期して臨んだ2024年の全豪オープンでは、決勝戦で第1シードのアルフィー・ヒューウェット(英語版)(イギリス)を相手に2-0(6-2, 6-4)で勝利し、大会初優勝を果たした[17]。続く全仏オープンは、第3シードのグスタボ・フェルナンデス(英語版)(アルゼンチン)を7―5、6―3で破り、大会連覇を達成した[18]。
主要大会獲得タイトル
グランドスラム
- 略語の説明
W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | Z# | PO | G | S | B | NMS | P | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
男子シングルス
大会 | 2022 | 2023 | 2024 |
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全豪オープン | A | F | W |
全仏オープン | SF | W | W |
ウィンブルドン | QF | W | |
全米オープン | QF | 1R |
男子ダブルス
大会 | 2022 | 2023 |
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全豪オープン | A | QF |
全仏オープン | QF | SF |
ウィンブルドン | SF | F |
全米オープン | SF | F |
受賞
- 日本プロスポーツ大賞最高新人賞(2023年[19])
脚注
- ^ “小田 凱人(おだ ときと)”. 東海理化ホームページ. 2023年2月1日閲覧。
- ^ a b 車いすテニス・小田凱人(16) 「神様からの挑戦」骨肉腫を乗り越え“最年少世界一” テレ朝NEWS 2023年1月24日
- ^ “車いすテニス界に新星「金メダル取れる」 小3で大手術、乗り越えた中学生”. 47NEWS (共同通信社). (2022年2月13日). オリジナルの2023年1月27日時点におけるアーカイブ。. https://archive.md/EJoWH 2023年6月10日閲覧。
- ^ Cruyff Foundation Junior Masters International Tennis Federation
- ^ 史上最年少世界1位!! 車いすテニス・小田凱人インタビュー!「誰も抜かせないような記録を出せた」 Tennis Classic 2021年5月17日
- ^ 「東海理化、パラ3選手と契約」『日刊工業新聞』2023年4月5日。2023年4月29日閲覧。
- ^ “史上最年少のプロ車いすテニスプレーヤー 小田凱人の素顔”. パラサポWEB (2023年1月24日). 2023年4月29日閲覧。
- ^ 「15歳の小田凱人 プロ転向を表明」『テニス365』2023年4月29日。2023年4月29日閲覧。
- ^ “史上最年少のプロ車いすテニスプレーヤー 小田凱人の素顔”. パラサポWEB (2023年1月24日). 2023年4月29日閲覧。
- ^ “16歳小田凱人、史上最年少V 車いすテニス年間王者に”. 日本経済新聞社. (2022年11月7日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOKC071YV0X01C22A1000000/ 2023年6月10日閲覧。
- ^ “16歳小田凱人、全豪OP優勝ならず”. tennis365.net. nobitel inc. (2023年1月28日). 2023年2月6日閲覧。
- ^ “「自分の大会にできた」飯塚国際車いすテニスで小田凱人が初優勝!”. パラサポWEB (2023年4月27日). 2023年6月10日閲覧。
- ^ 「車いすテニス・小田 プロ1周年で日本生命と契約 全仏OPへ「世界ランク1位で帰ってくることが目標」」『Sponichi Annex』2023年4月29日。2023年4月29日閲覧。
- ^ “17歳の小田凱人 GS初制覇”. tennis365.net. nobitel inc. (2023年6月10日). 2023年6月10日閲覧。
- ^ “車いすテニス 全仏史上最年少Vの17歳・小田凱人が帰国 「世界ランキング1位の小田凱人です」とあいさつ”. デイリースポーツ online (株式会社デイリースポーツ). (2023年6月20日). https://www.daily.co.jp/general/2023/06/20/0016496908.shtml 2023年6月20日閲覧。
- ^ “小田凱人 ウィンブルドン初V”. tennis365.net. (2023年7月16日). https://news.tennis365.net/news/today/202307/143339.html 2023年7月16日閲覧。
- ^ "【全豪オープン】小田凱人が車いすの部で大会初、4大大会3度目V「年間ゴールデンS」へ1歩". 日刊スポーツNEWS. 日刊スポーツ新聞社. 27 January 2024. 2024年1月27日閲覧。
- ^ “【車いすテニス】小田凱人が全仏制覇 史上3人目、男子初の年間ゴールデンスラム狙う - スポニチ Sponichi Annex スポーツ”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年6月10日閲覧。
- ^ “侍ジャパンが大賞を獲得 大谷翔平 殊勲賞受賞 、WBCのMVPに始まりMLBで11冠、2023年ラストも表彰締め”. TBS NEWS DIG (2023年12月21日). 2023年12月21日閲覧。
外部リンク
- 小田凱人 (@tokitooda) - Instagram
- Tokito Oda Tennis Player Profile | ITF - International Tennis Federation
- 小田 凱人(おだ ときと)/東海理化所属