弦楽八重奏

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弦楽八重奏(げんがくはちじゅうそう)は、通常弦楽四重奏の倍、すなわちヴァイオリン4本、ヴィオラ2本、チェロ2本の編成で演奏される。

ベートーヴェンと同時代のシュポーアが弦楽四重奏団を二つ用いる複弦楽四重奏曲をのこしているが、1825年にメンデルスゾーンが作曲した弦楽八重奏曲によってこの形式に新生面が開かれた。実際の演奏では、既成の弦楽四重奏団が二つ集まって演奏することが多い。

主な弦楽八重奏曲

このジャンルでは、メンデルスゾーンの変ホ長調が演奏機会が多く、親しまれている。他にはショスタコーヴィチが比較的知られ、初期の前衛的な作風から演奏機会が増えつつある。

  • シュポーア
    • 複弦楽四重奏曲ニ短調 op.65
    • 複弦楽四重奏曲変ホ長調 op.77
    • 複弦楽四重奏曲ホ短調 op.87
    • 複弦楽四重奏曲ト短調 op.136
  • メンデルスゾーン
    • 弦楽八重曲変ホ長調 op.20
  • ゲーゼ
    • 弦楽八重奏曲ヘ長調 op.17
  • エネスク
    • 弦楽八重奏曲ハ長調 op.7
  • ブルッフ
    • 弦楽八重奏曲変ロ長調(Vn4、Va2、Vc、Cb)
  • グリエール
    • 弦楽八重奏曲ニ長調 op.5
  • ショスタコーヴィチ
    • 弦楽八重奏のための二つの小品 op.11
  • ミヨー
    • 弦楽四重奏曲14番 op.291-1、15番op.291-2
      上記2曲は同時に演奏すると弦楽八重奏曲になるよう書かれている。