戯作三昧

戯作三昧(げさくざんまい)は、芥川龍之介が1917年(大正6年)に発表した小説である。芥川が大学卒業後、海軍機関学校の教官を務めていた時期に新聞に発表した。老年期の曲亭馬琴を通じて、芥川自身の芸術観を表現した内容となっている[1]

『馬琴日記』から着想を得て、江戸末期の市井の風俗の中で芸術至上主義を貫いた滝沢馬琴を描いた江戸物の作品。『南総里見八犬伝』執筆中の馬琴は、世間の評価や出版元との関係に苦悩しながらも、芸術創作に徹する。馬琴の姿に、芥川自身の人生観、芸術観の境地を投影した。

脚注

  1. ^ 佐山祐三「「戯作三昧」について」『成城文藝』第27号、1961年。 

外部リンク

短編小説

老年 - 羅生門 - 鼻 - 芋粥 - 手巾 - 煙草と悪魔 - さまよえる猶太人 - 戯作三昧 - 運 - 道祖問答 - 偸盗 - 蜘蛛の糸 - 地獄変 - 奉教人の死 - 枯野抄 - るしへる - 犬と笛 - きりしとほろ上人伝 - 魔術 - 蜜柑 - 舞踏会 - 秋 - 南京の基督 - 杜子春 - アグニの神 - 藪の中 - 神神の微笑 - 将軍 - 報恩記 - トロツコ - 魚河岸 - おぎん - 仙人 - 六の宮の姫君 - 漱石山房の冬 - 猿蟹合戦 - 雛 - おしの - あばばばば - 糸女覚え書 - 保吉の手帳から - 一塊の土 - 大導寺信輔の半生 - 点鬼簿 - 玄鶴山房 - 蜃気楼 - 河童 - 誘惑 - 浅草公園 - 歯車 - 或阿呆の一生

長編小説

邪宗門 - 路上

その他

三つの宝(戯曲) - 侏儒の言葉(随筆) - 文芸的な、余りに文芸的な(評論) - 西方の人 - 続西方の人 - 八宝飯(随筆)

関連項目
関連カテゴリ

芥川龍之介 - 小説 - 原作映画作品

  • 表示
  • 編集