トンガ王国 の首相 であるフェレティ・セベレ (左)と日本国 の内閣総理大臣 である福田康夫 (右)(2008年 3月27日 、総理大臣官邸 にて) 日本国 とトンガ王国 の関係 (にっぽんこく(にほんこく)とトンガおうこくのかんけい、英語 : Japan–Tonga relations )は、1970年 7月以来、公式な外交 関係が維持されている[1] 。日本はトンガにおける先進的な技術供与国であり[1] 、またトンガへの政府開発援助 供与額で第3位である[2] 。日本国政府 はトンガとの関係を「良好」であると評価し、「皇室 とトンガ王室は好意的そして個人的な関係を長年に渡り発展させてきた」としている[1] 。
2009年5月、トンガの首相 フェレティ・セベレ は日本・太平洋諸島フォーラム首脳会議 (太平洋・島サミット)に出席するために来日し、当時の天皇 から歓迎を受けた[3] 。
貿易 1999年 には、トンガは日本へ900万ユーロ を輸出(主としてカボチャ とマグロ )し、日本からは150万ユーロを輸入(主として機械 類)した[1] 。日本はトンガにとって最大の輸出市場であった[1] 。
2007年の統計では、日本への輸出が4億9069万円(カボチャ77.4%、生鮮キハダマグロ 7.0%)、日本からの輸入が3億5771万円(乗用車 39.8%、バスとトラック 21.5%)であった[4] 。2006年のトンガの輸出相手国としては、日本はニュージーランド 、アメリカ合衆国 に次いで第3位であった[4] 。
トンガは2008年の日本のビンナガマグロ 輸入先第3位、カボチャ輸入先第4位である[5] 。
外交使節
在トンガ日本国大使館 2009年 初頭、日本はオーストラリア 、ニュージーランド、中華人民共和国 に次いで4番目にトンガに大使館 を設置した。3月に高瀬康夫 が日本初のトンガ大使に着任した[6] 。また、ニュージーランドを除けば[7] 、高瀬は日本の大使で初めてのポリネシア 諸国駐在者となった[8] 。
在トンガ日本国大使館の開設はオセアニア における援助の増大を背景としたものであった[9] [10] 。
在トンガ日本大使 在トンガ日本大使 全権大使(ウェリントン駐在) 在ニュージーランド大使が兼轄 光藤俊雄1973-1974 田中秀穂 1974-1977 影井梅夫 1977-1979 全権大使(スバ駐在) 在フィジー大使が兼轄 大鷹弘 1980-1981 池部健1981-1984 吉田喜久夫1984-1987 磯貝肥男1987- 堀靖夫1991-1993 菊地康典 1993-1996 小林二郎1996-2000 村山比佐斗2000-2002 飯野建郎2002-2005 滑川雅士 2005-2008 吉澤裕 2008-2009(在フィジー大使としては引き続き2012年まで駐箚) 全権大使(ヌクアロファ駐在) カテゴリ
在日トンガ大使 トゥポウトア・ラバカ皇太子 (後の国王トゥポウ6世 、キャンベラ 常駐、2010~2012年、信任状捧呈 は1月15日[11] ) タニア・ラウマヌルペ・タラフォリカ・トゥポウ(2012~2019年、信任状捧呈は12月11日[12] ) テヴィタ・スカ・マンギシ (臨時代理大使と同一人物、2020年~、信任状捧呈は6月24日[13] )
対日感情 王太子 時代の若き日のトゥポウ4世 (1936年) トンガは非常に親日的な国である[14] 。一方で中国人 への感情は良くないため、日本人 が中国人と間違えられて白昼 に暴行 を受ける危険性もあるという[15] [16] 。トンガ王室は日本びいきで知られ、国王や王族、政府要人が、公式・非公式を問わず頻繁に訪日している[14] 。トンガ国王タウファアハウ・トゥポウ4世 (在位:1965年 - 2006年 )は7回来日している[1] 。また、2011年 に東日本大震災 が発生した際には、 20万パアンガ (約900万円)をトンガ政府が日本政府に寄付した[17] 。
文化交流 トンガでは相撲 やそろばん が普及しており、小学校 の正規の教育課程 にそろばんが採用されている[14] 。また日本で活躍するトンガ人力士やラグビーユニオン 選手も少なくない[14] 。
脚注 [脚注の使い方 ]
^ a b c d e f “Japan-Tonga Relations (Basic Data)” (英語). Japanese Ministry of Foreign Affairs (2012年6月). 2013年12月9日 閲覧。 ^ 吉岡・石森 編(2010):329ページ ^ "Emperor Akihito welcomes Pacific Islands leaders", Matangi Tonga, May 22, 2009 ^ a b 二宮書店編集部 編(2009):466ページ ^ 吉岡・石森 編(2010):327ページ ^ "King attends reception for new Japanese Embassy", Matangi Tonga, May 30, 2009 ^ Tiopira Te Huia | The Japan Times (英語) ^ "First resident Japanese Ambassador in Tonga", Matangi Tonga, March 20, 2009 ^ “Japan to lay out new development assistance to Pacific at PALM”. Radio New Zealand International . (May 21, 2009). http://www.rnzi.com/pages/news.php?op=read&id=46697 2013年12月9日 閲覧。 ^ "Pacific Leaders call on Japan for leadership in Water and Sanitation", Matangi Tonga, May 21, 2009 ^ 外務省: 新任駐日トンガ王国大使の信任状捧呈 - 2010年1月14日 ^ 外務省: 新任駐日トンガ王国大使の信任状捧呈 - 2012年12月11日 ^ 駐日トンガ大使の信任状捧呈|外務省 - 2020年6月24日 ^ a b c d 財団法人国際協力推進協会(1997):28ページ ^ “トンガ移住情報・現地事情編”. 2013年12月9日 閲覧。 ^ “札つき「危ない中国製航空機」に追い詰められる「トンガ王国」”. MSN産経ニュース (2013年8月19日). 2013年12月9日 閲覧。 ^ “トンガの子どもたち、東日本大震災の被災者へ寄付していた。「少しでも役に立ちたい」”. ハフポスト (2022年1月16日). 2022年8月5日 閲覧。
参考文献 財団法人国際協力推進協会『トンガ 第3版』開発途上国別経済協力シリーズ大洋州編No.4、財団法人国際協力推進協会、1997年、59p. 二宮書店編集部 編『データブック オブ・ザ・ワールド 2009年版』二宮書店 、2009年1月15日、479p. ISBN 978-4-8176-0333-3 吉岡政德・石森大知 編『南太平洋を知るための58章 メラネシア ポリネシア』エリア・スタディーズ82、明石書店 、2010年9月25日、336p. ISBN 978-4-7503-3275-8
関連項目
外部リンク 在トンガ日本国大使館 トンガ火山噴火・津波災害への日本の支援 - 2022年4月 アジア
東アジア 東南アジア 南アジア 中央アジア コーカサス 中東
アフリカ アメリカ オセアニア ヨーロッパ
領土なし 多国間 歴史上 領土紛争
関連項目 二国間関係の各項目内は五十音順。
カテゴリ