滝ダム
滝ダム(たきダム)は、岩手県久慈市小久慈町1地割、久慈川水系長内川に位置する重力式コンクリートダム。洪水調節・不特定利水・発電を目的とする、岩手県営の多目的ダムである。
概要
長内川総合開発事業の一環として、洪水調節、流水の正常な機能の維持、発電を目的として築造された多目的ダムである。ダム管理事務所は、岩手県久慈市小久慈町内。 岩手県内の多目的ダムとしては、綱取ダムと同時に最初に完成したダムである、久慈川の合流点から約9キロメートルの地点に位置する[1]が、計画段階では現在の地点よりも3キロメートル上流の滝地区に建設する予定であった。しかし、地質調査の結果を受け変更した経緯がある[2]。
歴史
- 1972年(昭和47年)度 - ダム着工。
- 1982年(昭和57年)度 - ダム竣工。
- 2016年(平成28年)8月 - 台風10号の接近に伴う豪雨により緊急放水を実施[3]。
- 2024年(令和6年)8月12日 - 台風5号の接近に伴う豪雨により緊急放水を実施[4]。
諸元
- 堤頂標高:84.0メートル
- 堤高:70.0メートル
- 堤頂長:187.0メートル
- 堤頂巾:6.0メートル
- 堤体積:220,000立方メートル
- 放流設備:
- 常用洪水吐:コンジットゲート/3門
- 非常用洪水吐:クレストゲート/2門
- 利水吐維持放流用:ジェットフローゲート/1門
- 利水吐灌漑用:ジェットフローゲート/1門
- 地質:砂岩、粘板岩、チャート
- 総事業費:146億円
脚注
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