高子沼グリーンランド

高子沼グリーンランド(たかこぬまグリーンランド)は、福島県福島市にかつて存在した遊園地である。阿武隈川高子沼福島県伊達市)の間にある丘陵地に位置した。

歴史

1973年昭和48年)、「高小沼ファミリーランド」として開業。

1982年(昭和57年)、経営難から南海興業株式会社が経営を肩代わりして「高小沼グリーンランド」としてリニューアルオープン。[1]

1988年(昭和63年)、佐川冷蔵株式会社(→郡山スケートセンター株式会社、現・株式会社 ケー・エス・シー)が運営権を取得。[2]

1992年(平成4年)、郡山スケートセンターにより買収。

1999年(平成11年)、施設の老朽化や客足の減少を理由に営業の継続を断念し、閉鎖。[3]

2006年(平成18年)後半頃、1999年の閉鎖から放置されていた遊具類が撤去された。

2014年(平成26年)時点で、現地にはソーラーパネルが設置されており、遊園地としての面影はなくなっている。[4]

概要

オープン当時は、県内初の遊園地として知られた。ジェットコースターゴーカート観覧車などの遊戯施設、ウサギ園などが園内にあった。昆虫標本館や動物を展示するコーナーなども設けられており、ウサギや日本猿、クジャクなど様々な動物を見る事ができた。他にも鹿園やウサギ園、アイススケート場、ピクニック広場などもあった。1982年のリニューアルオープン当初の営業時間は9:30-17:00(夏休み期間9:00-18:00)で、入園料は大人(中学生以上)500円、子供(3歳以上)300円。各アトラクションごとに利用料金がかかるシステムだった。経営末期には、春・夏休みを除く水曜日 - 金曜日が休日で、冬期間は土・日のみの営業となっていた。

1999年の閉鎖後、建物や遊具などが撤去されずに放置されていたことから遊園地の廃墟として雑誌や廃墟愛好家の個人ブログなどで度々紹介された。[5]また、映像作品のロケ地やゲームなどの舞台のモデルとしても使用されている。なお、「過去に死亡事故があった」といった都市伝説と共に語られることがあるが、実際には営業中に死亡事故が起きたという報道はない。

主なアトラクション

所在地・アクセス

所在地
アクセス

脚注

  1. ^ 『財界ふくしま』財界21、1982年4月、70頁。 
  2. ^ 会社概要|株式会社ケー・エス・シー
  3. ^ “福島県”. web2.nazca.co.jp. 2023年12月8日閲覧。
  4. ^ Google Maps – 高子沼グリーンランド (Map). Cartography by Google, Inc. Google, Inc. 2024年8月4日閲覧
  5. ^ 中田薫、中筋純『廃墟本 THE RUINS BOOK』ミリオン出版、2005年、153頁。 

関連項目

座標: 北緯37度48分18秒 東経140度31分09秒 / 北緯37.805度 東経140.51917度 / 37.805; 140.51917