MR-X1

MR-X1(Marine Robot Experimental-1)は海洋研究開発機構が研究・開発を行っている作業型自律探査機。

概要

自律型無人潜水機(AUV)でうらしまに搭載されている慣性航法装置よりも精度は劣るが超小型のリングレーザージャイロが組み込まれている[1]。2010年8月に相模湾での海域試験に成功した[1]。 MR-X1自身に搭載されたコンピュータにプログラムされた「シナリオ」による自律航行と、音響による遠隔操作のためのシステムを備える[2]

支援母船と接続された光ファイバー遠隔操作無人潜水機(UROVモード)としても運用可能で海底の地形や組成の調査、水温・塩分濃度・CO2含有量などの化学分析、生物調査等が想定される[2]

小型で姿勢制御システムを搭載しているので、狭い範囲で小回りのきいた運用が実現可能でロボットアームを取り付けることも可能で、岩石や生物などの試料の採取もできる[2]

仕様

  • 全長 2.5m
  • 全幅 0.8m
  • 全高 1.2m
  • 潜航時間 15時間
  • 重量 約800kg
  • 設計潜航深度 4000m

各種装置

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b 深海を自律的に探査する「MR-X1」が始動
  2. ^ a b c 国産パーツを多用した信頼性の高いパソコンが次世代の深海探査機をサポート

関連項目

外部リンク

  • 深海調査システム
  • 海洋研究開発機構 (JAMSTEC) - 日本機械学会
  • 中村昌彦, 百留忠洋, 吉田弘 ほか, 「小型 AUV “MR-X1”のスラスターによる運動制御」『日本船舶海洋工学会論文集』 9巻 2009年 p.139-153, 日本船舶海洋工学会, doi:10.2534/jjasnaoe.9.139
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