大和呉服橋ビル

大和呉服橋ビル
情報
用途 オフィス
構造形式 鉄骨鉄筋コンクリート造
敷地面積 2,681.52 m² [1]
延床面積 24,452.74 m²
状態 解体
階数 地上9階・地下3階
高さ 38.5
エレベーター数 乗用5台、貨物用1台
竣工 1956年5月
改築 1966年、1970年
解体 2017年[2]
所在地 東京都千代田区大手町2-6-4
座標 北緯35度41分2.5秒 東経139度46分14.5秒 / 北緯35.684028度 東経139.770694度 / 35.684028; 139.770694 (大和呉服橋ビル)座標: 北緯35度41分2.5秒 東経139度46分14.5秒 / 北緯35.684028度 東経139.770694度 / 35.684028; 139.770694 (大和呉服橋ビル)
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大和証券本社ビル時代(2007年)

大和呉服橋ビル(だいわごふくばしビル)は、東京都千代田区大手町にあったオフィスビル

概要

1956年昭和31年)、外堀通り永代通りの交わる呉服橋交差点の北西角に完成した。東京駅の北側に隣接する地上9階建てのガラス張り、浅緑色の外観は、まだ戦後の復興色の残る東京ではひときわ目立ったという。

本ビルは敗戦からの復興を象徴する"最新鋭ビル"の代表格として、地方からの修学旅行生なども見物に訪れる名所で、昭和30年代のサラリーマン生活を描いた映画「ニッポン無責任野郎」や「サラリーマン出世太閤記」など、数多くの映画のロケなどにも使われた[3][4]

竣工以来大和証券が本社を置いていたが、同社は2007年にグラントウキョウノースタワーに移転した。その後2010年より、人材派遣会社パソナが1棟全てを使い本社を置いていた。壁面屋上緑化が施され[5]、ビル内の農園ではコメ野菜が栽培されていた[6]。地下2・3階は、隣接する日本ビル・朝日生命大手町ビルJXビルとつながる日本パーキングセンターとなっていた[7]

三菱地所による常盤橋地区再開発事業に伴い[8] 、2017年6月に閉鎖され、その後解体された。解体時点で築61年であり、再開発事業区域にあるビルの中では最も古かった。

関連項目

脚注

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  1. ^ 三菱地所物件情報
  2. ^ 「大和呉服橋ビル地上解体工事」『建設データバンク解体情報』2017年4月28日。2019年6月29日閲覧。
  3. ^ 2005年10月7日付読売新聞「日本復興の象徴ビル解体へ」
  4. ^ “東京・呉服橋の名物ビル解体へ 大和証券が移転”. asahi.com (朝日新聞). (2005年11月12日). オリジナルの2005年11月26日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20051126190234/http://www.asahi.com/business/update/1112/013.html 
  5. ^ 平成21年度 クールシティ中枢街区パイロット事業 交付対象事業一覧 (PDF)環境省
  6. ^ “米や野菜を育てて食べるオフィス、パソナグループ”. ケンプラッツ. (2010年6月15日). http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/column/20100610/541712/ 2014年10月15日閲覧。 
  7. ^ 日本パーキングセンターについて
  8. ^ 大手町連鎖型都市再生プロジェクト (PDF)都市再生機構