新釧路駅

新釧路駅
釧路製作所の保存車両と当駅の駅名標(2007年)
しんくしろ
Shin-Kushiro
釧路 (1.2 km)
(2.3 km) 中園
地図
所在地 北海道釧路市古川町(現・新釧路町)
北緯42度59分34.2秒 東経144度23分44秒 / 北緯42.992833度 東経144.39556度 / 42.992833; 144.39556座標: 北緯42度59分34.2秒 東経144度23分44秒 / 北緯42.992833度 東経144.39556度 / 42.992833; 144.39556
所属事業者 雄別鉄道
所属路線 雄別本線
キロ程 1.2 km(釧路起点)
開業年月日 1923年大正12年)1月17日
廃止年月日 1970年昭和45年)4月16日
備考 路線廃止により廃駅
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新釧路駅(しんくしろえき)は、北海道釧路市古川町(現・新釧路町)にあった、雄別鉄道雄別本線のである。同線の廃止とともに廃駅となった。

概要

当初は貨物駅として開業し、釧路川を利用する艀の石炭船積所と貯炭場を設けていたが、鉄道部事務所や機関庫、炭水所も置かれて、本線釧路駅側の拠点として機能していた。石炭は後に鳥取岐線を利用して雄別埠頭(北埠頭)へ運ばれるようになって、当駅の利用は少なくなったが、代わりに北側に新たに釧路市が設けた水面貯木場への木材の運搬や、関連会社の釧路製作所への物資運搬なども扱っていた。

歴史

駅構造

旅客乗降設備については当初は単式ホーム1面であったが、後にコンクリート製の島式ホーム1面2線となった。跨線橋は有しておらず構内踏切で連絡した。

駅舎は西側にあり、廃止時点で駅裏側に設けられた1本の側線発着線を基線として、その線から順に仕訳線4本、炭水線と転車台、車庫線、一番外側に水面貯木場への木材線が分岐していた。また駅舎横には本線から分岐した引上線があり、そこより釧路製作所向け工場線が4本分岐していた。

隣の駅

雄別鉄道
雄別本線
釧路駅 - 新釧路駅 - 中園駅

脚注

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注釈

  1. ^ 運行列車増発願いに対して、3月29日鉄道省より認可と同時に機関庫設置の指令を受けている。
  2. ^ 水面貯木場と共に所轄及び所有権は釧路市で、臨港鉄道の一部。雄別鉄道に運用の委託をしていた。

出典

  1. ^ 『官報』 1923年01月19日 鉄道省彙報「地方鉄道運輸開始」(国立国会図書館デジタルコレクション)
  2. ^ 私鉄の廃線跡を歩くI 寺田裕一著 2007年9月 JTBパブリッシング発行 P164。

参考文献

  • 雄別炭礦鉄道 50年の軌跡 大谷正春著

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、新釧路駅に関連するカテゴリがあります。

外部リンク

  • 1944年(昭和19年)撮影航空写真 - 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス
当駅構内から川岸へ石炭線が伸び、周囲に石炭が野積みされている。木材の扱いは僅か。
  • 1948年(昭和23年)撮影航空写真 - 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス
上記より構造がより鮮明。戦後間もない事からか石炭が殆ど無く、閑散としている。石炭線からは下流側へ2本の陸上高架桟橋が伸びる。
  • 1961年(昭和36年)撮影航空写真 - 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス
駅表側に釧路製作所ができ、また駅裏には転車台が置かれている。石炭の取り扱いは北埠頭へ移管されたため、当駅の扱いは廃止されて陸上高架桟橋なども撤去され、代わってヤードは木材で埋まっている。
  • 1967年(昭和42年)撮影航空写真 - 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス
北に市営の水面貯木場ができ、本線脇に沿って貯木場へ専用線が伸びている。

雄別本線 : 釧路 - 新釧路 - 中園 - 雄鉄昭和 - 北園 - 鶴野 - 北斗 - 山花 - 桜田 - 阿寒 - 古潭 - 新雄別 - 真澄町 - 雄別炭山
鶴野線(貨物線) : 鶴野 - 新富士/埠頭線(貨物線) : 新富士 - 雄別埠頭


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