1975年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月4日に開幕した。アメリカンリーグの第7回リーグチャンピオンシップシリーズ(7th American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、同日から7日にかけて計3試合が開催された。その結果、ボストン・レッドソックス(東地区)がオークランド・アスレチックス(西地区)を3勝0敗で下し、8年ぶり9回目のリーグ優勝および8回目のワールドシリーズ進出を果たした。
この年のレギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、6勝6敗の五分だった[1]。アスレチックスは前年までワールドシリーズ3連覇中であり、今シリーズでも突破を有力視されていたが、レッドソックスはアスレチックスに1勝もさせずにシリーズを制した[2]。今シーズン終了後、翌オフシーズンからのFA制度導入が決まると、アスレチックス球団オーナー兼GMのチャーリー・O・フィンリーは主力選手の放出に動き始め、球団は一時代の終わりを迎える[3]。一方のレッドソックスは、ワールドシリーズではナショナルリーグ王者シンシナティ・レッズに3勝4敗で敗れ、57年ぶり6度目の優勝を逃した。
試合結果
1975年のアメリカンリーグ優勝決定戦は10月4日に開幕し、途中に移動日を挟んで4日間で3試合が行われた。日程・結果は以下の通り。
日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
10月04日(土) | 第1戦 | オークランド・アスレチックス | 1-7 | ボストン・レッドソックス | フェンウェイ・パーク | |
10月05日(日) | 第2戦 | オークランド・アスレチックス | 3-6 | ボストン・レッドソックス |
10月06日(月) | | 移動日 | |
10月07日(火) | 第3戦 | ボストン・レッドソックス | 5-3 | オークランド・アスレチックス | アラメダ・カウンティ・コロシアム |
優勝:ボストン・レッドソックス(3勝0敗 / 8年ぶり9度目) |
第1戦 10月4日
映像外部リンク |
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MLB.comによる動画(英語) |
5回表、フィル・ガーナーの捕邪飛を捕手カールトン・フィスクが客席へ身を乗り出しながら捕球(15秒) |
8回表、ルイス・ティアントがこの日8個目の三振をサル・バンドーから奪う(34秒) |
9回表、ティアントがバート・キャンパネリスを三邪飛に打ち取り試合終了、完投勝利を挙げる(39秒) |
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
オークランド・アスレチックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 3 | 4 |
ボストン・レッドソックス | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | X | 7 | 8 | 3 |
- 勝利:ルイス・ティアント(1勝)
- 敗戦:ケン・ホルツマン(1敗)
- 審判
[球審]ドン・デンキンガー
[塁審]一塁: ルー・ディミュロ、二塁: ビル・カンケル、三塁: ロン・ルチアーノ
[外審]左翼: ジム・エバンス、右翼: ハンク・モーゲンウェック - 昼間試合 試合時間: 2時間40分 観客: 3万5578人
詳細: Baseball-Reference.com
第2戦 10月5日
映像外部リンク |
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MLB.comによる動画(英語) |
4回裏、カール・ヤストレムスキーの2点本塁打でレッドソックスが1点差に追い上げる(27秒) |
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
オークランド・アスレチックス | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 10 | 0 |
ボストン・レッドソックス | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 1 | 1 | X | 6 | 12 | 0 |
- 勝利:ロジャー・モレット(1勝)
- セーブ:ディック・ドラゴ(1S)
- 敗戦:ローリー・フィンガーズ(1敗)
- 本塁打
OAK:レジー・ジャクソン1号2ラン
BOS:カール・ヤストレムスキー1号2ラン、リコ・ペトロセリ1号ソロ - 審判
[球審]ルー・ディミュロ
[塁審]一塁: ビル・カンケル、二塁: ロン・ルチアーノ、三塁: ジム・エバンス
[外審]左翼: ハンク・モーゲンウェック、右翼: ドン・デンキンガー - 昼間試合 試合時間: 2時間27分 観客: 3万5578人
詳細: Baseball-Reference.com
第3戦 10月7日
映像外部リンク |
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MLB.comによる動画(英語) |
4回裏、レジー・ジャクソンが左前打で二塁を狙うも、左翼手カール・ヤストレムスキーの返球でタッチアウトに(16秒) |
9回裏、ディック・ドラゴが代打ジム・ホルトを二ゴロに打ち取り試合終了、レッドソックスのリーグ優勝が決定(46秒) |
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
ボストン・レッドソックス | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 5 | 11 | 1 |
オークランド・アスレチックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 3 | 6 | 1 |
- 勝利:リック・ワイズ(1勝)
- セーブ:ディック・ドラゴ(2S)
- 敗戦:ケン・ホルツマン(2敗)
- 審判
[球審]ビル・カンケル
[塁審]一塁: ロン・ルチアーノ、二塁: ジム・エバンス、三塁: ハンク・モーゲンウェック
[外審]左翼: ドン・デンキンガー、右翼: ルー・ディミュロ - 試合開始時刻: 太平洋夏時間(UTC-7)午後5時15分 試合時間: 2時間30分 観客: 4万9358人
詳細: Baseball-Reference.com
脚注
- ^ "1975 Boston Red Sox Schedule," Baseball-Reference.com. 2020年12月12日閲覧。
- ^ Greg Sullivan, "1975 RED SOX REVISITED: Winning a pennant, ending a dynasty," The Herald News, October 23, 2015. 2020年12月12日閲覧。
- ^ 出野哲也[編著] 『メジャー・リーグ球団史 ナショナル&アメリカン・リーグ30球団の全歴史』 言視舎、2018年、ISBN 978-4-86565-119-5、430-431頁。
外部リンク
- Baseball-Reference.com(英語)
- 1975 American League Championship Series - IMDb(英語)
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歴代本拠地 | |
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文化 | |
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永久欠番 | |
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ワールドシリーズ優勝(09回) | |
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ワールドシリーズ敗退(04回) | |
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リーグ優勝(14回) | |
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オークランド・アスレチックス |
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球団 | |
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歴代本拠地 | |
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文化 | |
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永久欠番 | |
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