ランキスト数

ランキスト数(: Lundquist number, S {\displaystyle S} )とは、プラズマ物理学における無次元数である。ランドクヴィスト数[1]ルントクヴィスト数[2]ルンキスト数[2]ともいう。

定義

アルヴェーン波と拡散抵抗の時間的尺度の無次元比である。系の代表的な速度的尺度がアルヴェーン速度である場合の磁気レイノルズ数(英語版)で、以下の式により定義される;

S = L v A η , {\displaystyle S={\frac {Lv_{A}}{\eta }},}

ここで、 L {\displaystyle L} は系の代表的な長さ尺度、 η {\displaystyle \eta } 磁束拡散係数(英語版) v A {\displaystyle v_{A}} はプラズマのアルヴェーン速度。

高いランキスト数は伝導性の高いプラズマを、低いランキスト数はより抵抗性のプラズマを示す。ランキスト数は実験室スケールでのプラズマの場合、概ね 10 2 10 8 {\displaystyle 10^{2}-10^{8}} の値をとり、天体物理学においては 10 20 {\displaystyle 10^{20}} 以上にもなり得る。ランキスト数は磁気リコネクションを考える上で重要な値である[3]

脚注

  1. ^ Lundquist numberの意味・使い方 - 英和辞典 Weblio辞書、2018年10月15日閲覧。
  2. ^ a b 法則の辞典(朝倉書店)『ルントクヴィスト数』 - コトバンク
  3. ^ Priest, Eric; Forbes, Terry (2000), Magnetic Reconnection, Cambridge University Press, ISBN 978-0-521-48179-3, http://assets.cambridge.org/0521481791/sample/0521481791WSN01.pdf 

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