井田明宏

 井田明宏 四段
名前 井田明宏
生年月日 (1996-12-06) 1996年12月6日(27歳)
プロ入り年月日 2021年4月1日(24歳)
棋士番号 327
出身地 京都府京都市
所属 日本将棋連盟(関西)
師匠 小林健二九段
段位 四段
棋士DB 井田明宏
2021年4月1日現在
テンプレートを表示

井田 明宏(いだ あきひろ、1996年12月6日 - )は、日本将棋連盟の棋士[1]。小林健二九段門下。棋士番号は327。京都府京都市出身。

棋歴

将棋と出会ったのは、父の転勤で山口県周南市にいた小学1年の夏休みの時。「新聞の将棋欄で興味を持ち、父にルールを教わった」と語っている[2]。小学4年で「プロ棋士になりたい」と思い、研修会に入会。小学5年から、師匠となる小林健二の教室で腕を磨く[2]。その後、「奨励会試験や4級の時に苦労した」[2]が、2020年度下半期の第68回三段リーグで1位となり、24歳で四段昇段を果たす(同時昇段は高田明浩)。

プロ入り後

デビューの2021年度は、第11期加古川青流戦で決勝に進出。服部慎一郎を相手に1勝2敗で敗退し、惜しくも準優勝に終わった[3]

棋風

得意戦法は雁木。三段の頃から始めた。「最初は上手く指しこなせなかったが、現在は一番自信のある戦法。雁木とは病める時も健やかなる時も共に生きていきたい!笑」と言うほどの愛情を持っている[4]

人物・エピソード

  • 生まれは山口県だが、住んでいた期間が長いのは僅差で京都府。そのため、「出身地を聞かれた際はいつも悩んでいたが、出身地とは子供の頃に長く過ごした土地の事らしいので、今は京都と答えている」とのこと[4]
  • 前述の小林健二の教室には、冨田誠也古森悠太らがおり、「1学年上の強い人がいたのが強くなる原動力になった」と振り返っている[2]
  • 藤井聡太が初タイトルである棋聖を獲得した時の記録係を務めていた。プロ入り時のインタビューでは、「トップレベルの将棋を見ることは大きな糧。藤井先生が棋聖になられた将棋で記録を取ったのが印象に残っている。早く戦える場所に行かないといけないと思った」との抱負を語っている[5]
  • 三段リーグには8期4年間在籍したが、最後の半年間は中々寝付けず、全身に現れたじんましんにも悩まされた。しかし、四段に昇段してプロ入りを果たした後、1週間もしない内に完治した[6]。また、四段に昇段した日の事は「間違いなく、これまでの人生で一番いい日」と表現している[4]
  • 2023年7月、一般女性と入籍[7]

昇段履歴

昇段規定は、将棋の段級 を参照。

  • 2010年09月00日 : 6級 = 奨励会入会
  • 2017年01月00日 : 三段(第61回奨励会三段リーグ<2017年度前期>からリーグ参加)
  • 2021年04月01日 : 四段(第68回奨励会三段リーグ成績1位)[8][9] = プロ入り

主な成績

在籍クラス

竜王戦と順位戦のクラスについては「将棋棋士の在籍クラス」を参照
順位戦・竜王戦の在籍クラスの年別一覧
開始
年度
(出典)順位戦
出典[10]
(出典)竜王戦
出典[11]
名人 A級 B級 C級 0 竜王 1組 2組 3組 4組 5組 6組 決勝
T
1組 2組 1組 2組
2021 80 C252 5-5 35 6組 -- 1-2
2022 81 C232 5-5 36 6組 -- 7-1
2023 82 C229 5-5 37 5組 --
2024 83 C227 38 開始前 / 5組以上
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。
順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )
順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。
竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。

年度別成績

公式棋戦成績
年度 対局数 勝数 負数 勝率 (出典)
2021 37 20 17 0.5405 [12]
2022 38 20 18 0.5263 [13]
2023 46 32 14 0.6956 [14]
(小計) 121 72 49 0.5950
通算 121 72 49 0.5950 [15]
2023年度まで

著書

出典

  1. ^ “新四段誕生のお知らせ|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2021年3月6日). 2021年4月1日閲覧。
  2. ^ a b c d “棋士デビュー後も好調 将棋の井田明宏四段”. 朝日新聞デジタル. (2021年8月22日). https://www.asahi.com/articles/ASP8N3RZPP7ZPTFC001.html 2022年3月5日閲覧。 
  3. ^ “服部慎一郎四段VS井田明宏四段 第11期加古川青流戦三番勝負第2局・第3局 服部慎一郎四段の優勝”. 日本将棋連盟 将棋ニュース. 2022年3月5日閲覧。
  4. ^ a b c “最初の一歩|井田明宏四段”. 関西将棋会館公式note. 2022年3月5日閲覧。
  5. ^ “藤井聡太“棋聖”誕生の瞬間に立ち会い、「早く戦える場所に行かないと」”. 文春オンライン. 2022年3月5日閲覧。
  6. ^ “62 将棋 井田明宏四段(24)=大阪市在住 温故知新で難関突破/大阪”. 毎日新聞デジタル. 2022年3月5日閲覧。
  7. ^ “井田明宏四段が結婚”. 日本将棋連盟. 2023年7月6日閲覧。
  8. ^ 「新四段誕生のお知らせ|将棋ニュース」『日本将棋連盟』2021年3月6日。
  9. ^ 「昇段・引退・休場棋士のお知らせ|将棋ニュース」『日本将棋連盟』2021年4月1日。
  10. ^ “名人戦・順位戦”. 日本将棋連盟. 棋戦. 2023年12月2日閲覧。
  11. ^ “竜王戦”. 日本将棋連盟. 棋戦. 2023年12月2日閲覧。
  12. ^ [1][名無しリンク]
  13. ^ [2][名無しリンク]
  14. ^ [3][名無しリンク]
  15. ^ [4][名無しリンク]

関連項目

外部リンク

  • 井田明宏|棋士データベース|日本将棋連盟
  • 井田明宏 (@ida_shogi) - X(旧Twitter)
日本将棋連盟所属棋士 (現役棋士 および 2024年度引退棋士)
タイトル
保持者
【九段 6名】
【七段 1名】

永世称号 襲位者0
永世称号 有資格者

九段
【26名】
八段
【33名】
七段
【44名】
六段
【27名】
五段
【20名】
四段
【15名】
2024年度
引退棋士
 九段  青野照市(2024年6月13日引退)
 八段  室岡克彦(2024年6月18日引退)
 八段  中座真(2024年6月19日引退)
 七段  伊奈祐介(2024年5月10日引退)
現役棋士 全172名(2024年7月23日時点、日本将棋連盟所属) / は2024年度の昇段 / 引退棋士の()は引退日 / 詳細は将棋棋士一覧を参照
第37期竜王戦ランキング戦
竜王
1組
(定員16名)
2組
(定員16名)
3組
(定員16名)
4組
(定員32名)
5組
(定員32名)
6組
(参加70名)
女流棋士
アマチュア
  • 慶田義法アマ
  • 竹内広也アマ
  • 小林康太郎アマ
  • 中川慧梧アマ
  • (出場4名)
奨励会員
次期から出場
★挑戦者 / △次期昇級 / ▼次期降級 / 初参加棋士(棋士として初参加) / 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照。
名人
A級
B級1組
B級2組
C級1組
C級2組
フリー
クラス
宣言
棋戦限定
出場

2024年度
引退者

先頭の数字は順位(名人、フリークラス以外)/ フリークラスの数字は在籍可能残り年数(2024年度開始時点)
B級2組 - C級2組の * は降級点の数(B級2組・C級1組は降級点 2で降級、C級2組は降級点 3で降級)
詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照