徳田拳士

 徳田拳士 四段
名前 徳田拳士
生年月日 (1997-12-09) 1997年12月9日(26歳)
プロ入り年月日 2022年4月1日(24歳)
棋士番号 332
出身地 山口県周南市
所属 日本将棋連盟(関西)
師匠 小林健二九段
段位 四段
棋士DB 徳田拳士
戦績
一般棋戦優勝回数 1
2022年4月1日現在
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徳田 拳士(とくだ けんし、1997年12月9日 - )は将棋棋士。小林健二九段門下。棋士番号は332。山口県周南市出身。山口県立徳山高等学校卒業[1]同志社大学卒業[1]

将棋棋士・将棋女流棋士としては初の山口県出身者である[2]

棋歴

5歳頃、父と祖父が将棋を指しているのを見た事で、将棋に興味を持った[3]。その後、2006年度の全国小学生倉敷王将戦(低学年の部)にて全国大会初制覇[4]。2009年度に第34回小学生将棋名人戦にて優勝し[5]、中学1年で奨励会へ入ると、2018年4月に三段リーグ入りを果たした。

三段リーグでは参戦から7期目までは勝ち越しと負け越しが3回ずつ、指し分けが1回という状態だったが、8期目となった第70回(2021年下期)にて15勝3敗の成績を収め、2位でのプロ入りを決めた[6]

なお、プロ入り前(三段当時)は新人王戦にて活躍しており、第51期(2020年度)では第45期棋王戦のタイトル挑戦や第61期王位リーグ入りをした本田奎を、第52期(2021年度)には第79期順位戦でB級2組への昇級を決めた増田康宏を、それぞれ破っている(最終的な三段時代の公式戦成績は6勝4敗)。

プロ入り後

デビューした2022年度は加古川青流戦で決勝に進出すると、齊藤優希三段を相手に2連勝し一般棋戦初優勝を果たした[7]。また、伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦予選の準決勝で久保利明を、決勝で都成竜馬を破り、王位戦初参加でリーグ入りを決めた。

リーグ戦ではタイトルホルダーである永瀬拓矢王座を破る活躍を見せたが、リーグ成績2勝3敗で残留はできなかった。

人物・エピソード

  • 将棋の魅力について、「すべての責任が自分にあるというのがすごい好き。ミスも勝因も、全部自分が勝ち負けに直結するのが面白さの一つ」と語っている[3]
  • プロ入り時のインタビューでは、12年間の奨励会生活について「あまり楽しかった思い出はない」、「将棋が好きだということを、調子が悪いたびに思えることができたので頑張れた」、「最後の1年、ようやく本気で頑張れたかなと思う」などと振り返っている[3][8]
  • 「拳士」という名前は北斗の拳に由来しているとのこと[8]
  • 趣味は釣りとスポーツ全般[9]

昇段履歴

昇段規定は、将棋の段級 を参照。

  • 2010年09月00日 : 6級 = 奨励会入会
  • 2017年10月15日 : 三段(第63回奨励会三段リーグ戦<2018年度前期>からリーグ参加)[10]
  • 2022年04月01日 : 四段(第70回奨励会三段リーグ成績2位)[11][12]

主な成績

棋戦優勝

在籍クラス

竜王戦と順位戦のクラスについては「将棋棋士の在籍クラス」を参照
順位戦・竜王戦の在籍クラスの年別一覧
開始
年度
(出典)順位戦
出典[13]
(出典)竜王戦
出典[14]
名人 A級 B級 C級 0 竜王 1組 2組 3組 4組 5組 6組 決勝
T
1組 2組 1組 2組
2022 81 C256 8-2 36 6組 -- 0-2
2023 82 C204 6-4 37 6組 --
2024 83 C215 38 (開始前)
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。
順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )
順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。
竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。

年度別成績

公式棋戦成績
年度 対局数 勝数 負数 勝率 (出典)
2022 51 38 13 0.7450 [1]
2023 34 17 17 0.5000 [2]
(小計) 85 55 30 0.6470
通算 85 55 30 0.6470 [3]
2023年度まで

出典

  1. ^ a b “【山口県】周南市出身の徳田四段 県内初の将棋のプロ棋士誕生”. Yahoo! JAPAN. 2022年4月9日閲覧。
  2. ^ “山口県出身初プロ棋士誕生 将棋・奨励会三段リーグ 徳田三段と岡部三段が昇段”. スポーツ報知 (2022年3月12日). 2022年3月22日閲覧。
  3. ^ a b c “周南出身の徳田さん 県内初のプロ棋士に | 朝日新聞デジタル”. 2022年6月7日閲覧。
  4. ^ “全国小学生倉敷王将戦歴代優勝者一覧”. 日本将棋連盟. 2022年8月3日閲覧。
  5. ^ “小学生将棋名人戦歴代優勝者一覧”. 日本将棋連盟. 2022年3月12日閲覧。
  6. ^ “第70回奨励会三段リーグ戦”. 日本将棋連盟. 2022年6月7日閲覧。
  7. ^ “勝率9割超のスーパールーキー 徳田拳士四段、加古川青流戦で初優勝”. 朝日新聞デジタル. 2022年10月25日閲覧。
  8. ^ a b “徳田拳士四段 藤井王将と同じ板谷一門で、同志社大出身初の棋士が免状授与式出席「王道の将棋を指したい」 | スポニチアネックス”. 2022年6月7日閲覧。
  9. ^ “軽く自己紹介をします😄”. 2022年6月7日閲覧。
  10. ^ 第63回奨励会三段リーグ戦
  11. ^ “新四段誕生のお知らせ|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2022年3月12日). 2022年3月12日閲覧。
  12. ^ 第70回奨励会三段リーグ戦
  13. ^ “名人戦・順位戦”. 日本将棋連盟. 棋戦. 2023年12月2日閲覧。
  14. ^ “竜王戦”. 日本将棋連盟. 棋戦. 2023年12月2日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • 徳田拳士|棋士データベース|日本将棋連盟
  • 徳田拳士 (@kenshi_shogi) - X(旧Twitter)
日本将棋連盟所属棋士 (現役棋士 および 2024年度引退棋士)
タイトル
保持者
【九段 6名】
【七段 1名】

永世称号 襲位者0
永世称号 有資格者

九段
【26名】
八段
【33名】
七段
【44名】
六段
【27名】
五段
【20名】
四段
【15名】
2024年度
引退棋士
 九段  青野照市(2024年6月13日引退)
 八段  室岡克彦(2024年6月18日引退)
 八段  中座真(2024年6月19日引退)
 七段  伊奈祐介(2024年5月10日引退)
現役棋士 全172名(2024年7月23日時点、日本将棋連盟所属) / は2024年度の昇段 / 引退棋士の()は引退日 / 詳細は将棋棋士一覧を参照
第37期竜王戦ランキング戦
竜王
1組
(定員16名)
2組
(定員16名)
3組
(定員16名)
4組
(定員32名)
5組
(定員32名)
6組
(参加70名)
女流棋士
アマチュア
  • 慶田義法アマ
  • 竹内広也アマ
  • 小林康太郎アマ
  • 中川慧梧アマ
  • (出場4名)
奨励会員
次期から出場
★挑戦者 / △次期昇級 / ▼次期降級 / 初参加棋士(棋士として初参加) / 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照。
名人
A級
B級1組
B級2組
C級1組
C級2組
フリー
クラス
宣言
棋戦限定
出場

2024年度
引退者

先頭の数字は順位(名人、フリークラス以外)/ フリークラスの数字は在籍可能残り年数(2024年度開始時点)
B級2組 - C級2組の * は降級点の数(B級2組・C級1組は降級点 2で降級、C級2組は降級点 3で降級)
詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照
 
一般棋戦優勝 1回
加古川青流戦 優勝 1回
2010年代
2020年代
関連項目
四段の棋士・三段リーグ上位者・女流棋士・アマチュアが参加。