村中秀史

 村中秀史 七段
名前 村中秀史
生年月日 (1981-03-12) 1981年3月12日(43歳)
プロ入り年月日 2004年10月1日(23歳)
棋士番号 253
出身地 東京都北区
所属 日本将棋連盟(関東)
師匠 高柳敏夫名誉九段
段位 七段
棋士DB 村中秀史
2019年10月4日現在
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村中秀史
人物
国籍 日本の旗 日本
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  • 【プロ棋士】むらチャンネル
活動期間 2019年6月 -
ジャンル 将棋
登録者数 4.41万人
総再生回数 787万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
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村中 秀史(むらなか しゅうじ、1981年3月12日 - )は、将棋棋士。東京都北区出身。高柳敏夫名誉九段門下。棋士番号は253。

棋歴

棋界の名伯楽高柳敏夫の末弟子として1992年に奨励会入会、コンスタントに勝ち星を重ね、1998年度前期(第23回)より三段リーグに参戦。なかなか大勝ちができず四段入りに難航したものの、初参加から13期目で自己最高となる14勝を上げ、23歳で無事にプロ四段となる。

初参戦の第31期(2004~2005年度)棋王戦で本戦出場。本戦2回戦で森下卓に敗れる。

第67期(2008年度)順位戦ではC級2組にて最終戦まで昇級に絡む。トップの大平武洋が8勝1敗、村中ら8人が7勝2敗で並ぶ混戦で迎え、順位の差により村中は昇級争いの8番手、自身が4番手の中村太地に勝って、更に(同点で村中より順位が高い)田村康介高崎一生戸辺誠佐藤天彦金井恒太のうち4人が負ければC級1組に昇級という極めて可能性が低い状況で、自身は勝利を収めたものの、田村・戸辺が勝ち他の3名が敗れたため「あと一人足りず」次点に留まった。

初出場の第58期NHK杯の1回戦で、木村一基を序盤で飛車を捨てるなどの強手で攻め続け撃破した。

2009年9月15日、第22期竜王戦5組昇級者決定戦準決勝 松本佳介戦に勝ち、プロ入りから5年にして四段昇段後100勝により五段へ昇段。その翌月の10月16日には、勝てば一気に六段昇段の竜王ランキング戦5組3位決定戦・対戸辺誠戦を迎えたが、このチャンスをものにして勝利。連続2回昇級での4組昇級を決めるとともに、五段昇段から僅か1か月、3勝をあげただけで六段に昇段した[1](竜王戦の昇段規定では1年以内に2回以上昇段できるため)。

2010年3月9日のC級2組順位戦最終戦で、有吉道夫九段に勝利。有吉はこの敗戦で加藤一二三に次ぐ史上2人目の公式戦1,000敗に到ると同時に、延べ54期に亘り参加し続けた順位戦から退いた。

棋風

高柳門下特有とされる本格派の居飛車党だが、後手番の際はゴキゲン中飛車などの角換わり振り飛車も用いることも多い。

エピソード

  • 2014年2月21日に行われたNHK杯戦予選で、予選1回戦の高見泰地戦、予選2回戦の北浜健介戦が2局とも持将棋指し直しとなり、「1日に持将棋2局」の珍事を経験した[2]。なお、予選の結果は北浜戦の指し直し局で敗れたため、本戦出場はならなかった。
  • 2022年11月22日にモデルで声優初美メアリと結婚した。初美は「本当に心優しく、自分を偽らず正直な姿に惹かれました。」とコメントしている[3][4]。なお、2016年10月公開の映画「女流棋士の春」(主演は香川愛生)に、初美は葉摘智子役として出演。将棋監修は村中が担当していた。

昇段履歴

昇段規定は、将棋の段級 を参照。

  • 1992年00月00日:6級 = 奨励会入会
  • 1996年00月00日:初段
  • 2004年10月01日:四段 = プロ入り
  • 2009年09月15日:五段(勝数規定/公式戦100勝)
  • 2009年10月16日:六段(竜王ランキング戦連続2回昇級)
  • 2019年10月04日:七段(勝数規定/六段昇段後公式戦150勝)

主な成績

在籍クラス

竜王戦と順位戦のクラスについては「将棋棋士の在籍クラス」を参照
順位戦・竜王戦の在籍クラスの年別一覧
開始
年度
(出典)順位戦
出典[5]
(出典)竜王戦
出典[6]
名人 A級 B級 C級 0 竜王 1組 2組 3組 4組 5組 6組 決勝
T
1組 2組 1組 2組
2004 63 四段昇段前 18 6組 -- 2-2
2005 64 C242 7-3 19 6組 -- 2-2
2006 65 C211 4-6 20 6組 -- 2-2
2007 66 C228 5-5 21 6組 -- 5-1
2008 67 C226 8-2 22 5組 -- 5-1
2009 68 C204 5-5 23 4組 -- 0-3
2010 69 C217 3-7 24 5組 -- 2-2
2011 70 C232 8-2 25 5組 -- 3-2
2012 71 C204 4-6 26 5組 -- 2-2
2013 72 C225 3-7 27 5組 -- 5-1
2014 73 C238 7-3 28 4組 -- 5-2
2015 74 C210 5-5 29 4組 -- 1-2
2016 75 C222 6-4 30 4組 -- 1-2
2017 76 C216 7-3 31 4組 -- 1-2
2018 77 C209 6-4 32 4組 -- 3-2
2019 78 C213 6-4 33 4組 -- 1-2
2020 79 C216 5-5 34 4組 -- 1-2
2021 80 C227 5-5 35 4組 -- 2-2
2022 81 C227 4-6 36 4組 -- 1-2
2023 82 C237 8-2 37 4組 -- 4-1
2024 83 C207 38 3組 --
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。
順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )
順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。
竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。

関連項目

書籍

脚注

  1. ^ その後、2013年大石直嗣が同様の昇段を果たし、五段昇段から僅か3週間、2勝をあげただけで六段に昇段の記録を残した。
  2. ^ 「激闘、死闘であります」めったに起きない将棋の引き分け「持将棋伝説」を追う - 相崎修司(文春オンライン 2020年9月7日)
  3. ^ “将棋の村中秀史七段、モデルで声優の初美メアリと結婚 SNSに夫妻の2ショットなど写真を掲載”. 日刊スポーツ. (2022年12月13日). https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202212130000753.html 2022年12月14日閲覧。 
  4. ^ “将棋・村中秀史七段、声優でモデル・初美メアリと結婚「毎日笑い、変顔、踊りが絶えない日々です」”. スポーツニッポン. (2022年12月13日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/12/13/kiji/20221213s00041000174000c.html 2022年12月14日閲覧。 
  5. ^ “名人戦・順位戦”. 日本将棋連盟. 棋戦. 2023年12月2日閲覧。
  6. ^ “竜王戦”. 日本将棋連盟. 棋戦. 2023年12月2日閲覧。

外部リンク

  • 日本将棋連盟によるプロフィール
  • マイペースなブログ - Ameba Blog
  • 村中秀史 (@mura0312) - X(旧Twitter)
  • 【プロ棋士】むらチャンネル - YouTubeチャンネル
日本将棋連盟所属棋士 (現役棋士 および 2024年度引退棋士)
タイトル
保持者
【九段 6名】
【七段 1名】

永世称号 襲位者0
永世称号 有資格者

九段
【26名】
八段
【33名】
七段
【44名】
六段
【27名】
五段
【20名】
四段
【15名】
2024年度
引退棋士
 九段  青野照市(2024年6月13日引退)
 八段  室岡克彦(2024年6月18日引退)
 八段  中座真(2024年6月19日引退)
 七段  伊奈祐介(2024年5月10日引退)
現役棋士 全172名(2024年7月23日時点、日本将棋連盟所属) / は2024年度の昇段 / 引退棋士の()は引退日 / 詳細は将棋棋士一覧を参照
第37期竜王戦ランキング戦
竜王
1組
(定員16名)
2組
(定員16名)
3組
(定員16名)
4組
(定員32名)
5組
(定員32名)
6組
(参加70名)
女流棋士
アマチュア
  • 慶田義法アマ
  • 竹内広也アマ
  • 小林康太郎アマ
  • 中川慧梧アマ
  • (出場4名)
奨励会員
次期から出場
★挑戦者 / △次期昇級 / ▼次期降級 / 初参加棋士(棋士として初参加) / 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照。
名人
A級
B級1組
B級2組
C級1組
C級2組
フリー
クラス
宣言
棋戦限定
出場

2024年度
引退者

先頭の数字は順位(名人、フリークラス以外)/ フリークラスの数字は在籍可能残り年数(2024年度開始時点)
B級2組 - C級2組の * は降級点の数(B級2組・C級1組は降級点 2で降級、C級2組は降級点 3で降級)
詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照