泉正樹

曖昧さ回避 数学者の「泉正己」とは別人です。
 泉正樹 八段
名前 泉正樹
生年月日 (1961-01-11) 1961年1月11日(63歳)
プロ入り年月日 1980年8月20日(19歳)
棋士番号 144
出身地 東京都練馬区
所属 日本将棋連盟(関東)
師匠 関根茂九段
段位 八段
棋士DB 泉正樹
順位戦クラス B級2組(22期)
2024年4月11日現在
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泉 正樹(いずみ まさき、1961年1月11日 - )は、将棋棋士。棋士番号144。東京都練馬区出身。関根茂九段門下。

棋歴

  • 1980年に四段になった55年組の一人である。
  • 奨励会二段の頃、第1回(1978年度)「若駒戦」で準優勝。
  • 第46期(1987年度)C級2組順位戦羽生善治と並んで10戦全勝し、同時昇級。
  • 1999年6月3日に早指し将棋選手権川上猛戦で、禁手である連続王手の千日手を指して負けた。
  • 2013年7月4日、第26期竜王戦ランキング戦5組残留決定戦(対岡崎洋六段)に勝ち、八段に昇段した[1]
  • 2017年10月4日、第59期王位戦予選で木下浩一七段に勝ち、公式戦通算600勝(将棋栄誉賞)を達成した[2]
  • 第77期(2018年度)順位戦C級1組は3勝7敗で2つ目の降級点が付く結果となり、C級2組に降級となったが、C級2組で指すことを選ばずフリークラスに転出した[3]。以降、順位戦以外の公式戦参加は、最長で満65歳を迎える2025年度までとなる。

人物・棋風

  • 子供の頃、実家が東映大泉撮影所の近くだったので、東映の特撮テレビ番組にエキストラとして出演していた。
  • 自称は「野獣」。「野獣流」と呼ばれる攻め将棋が身上で、冠した著作が複数ある(下記の項目を参照)。
  • 愛犬家であり、かつて連載していた「近代将棋」(現在は発行休止)のコーナーには毎号のように愛犬「エルちゃん」の写真とその暮らしぶりを載せていた。
  • 自身が参加しなくなった第78期(2019年度)順位戦から、もう一つの将棋雑誌「将棋世界」で「戦国順位戦」の連載を開始した。愛犬の「エルちゃんの生まれ変わり」という「える子ちゃん」について毎回、言及している。
  • 脊髄小脳変性症に罹患している。2020年末に診断を受け、2021年4月号「将棋世界」内の自身の連載「戦国順位戦」にて言及した[4]。病気の影響で、2021年1月頃から椅子対局を実施しているが、将棋会館前の坂を上るのに苦労するという[5]2021年7月29日、第7期叡王戦段位別予選の広瀬章人戦において状態悪化のため対局が行えず、不戦敗となったことが発表された[6]

昇段履歴

  • 1973年00月00日:6級 = 奨励会入会
  • 1977年00月00日:初段
  • 1980年08月20日:四段 = プロ入り
  • 1985年04月26日:五段(勝数規定/公式戦100勝)
  • 1989年06月23日:六段(勝数規定/五段昇段後公式戦120勝)
  • 1997年10月09日:七段(勝数規定/六段昇段後公式戦150勝)
  • 2013年07月04日:八段(勝数規定/七段昇段後公式戦190勝)[1]

主な成績

在籍クラス

竜王戦と順位戦のクラスについては「将棋棋士の在籍クラス」を参照
順位戦・竜王戦の在籍クラスの年別一覧
開始
年度
(出典)順位戦
出典[7]
(出典)竜王戦
出典[8]
名人 A級 B級 C級 0 竜王 1組 2組 3組 4組 5組 6組 決勝
T
1組 2組 1組 2組
1981 40 C226 4-6
1982 41 C225 5-5
1983 42 C221 7-3
1984 43 C209 8-2
1985 44 C203 7-3
1986 45 C203 7-3 棋戦創設前 / 第26期十段戦 リーグ入り
1987 46 C208 10-0 1 4組 -- 3-2
1988 47 C120 8-2 2 4組 -- 6-2
1989 48 C103 7-3 3 4組 -- 2-2
1990 49 C104 6-4 4 4組 -- 2-2
1991 50 C106 7-3 5 4組 0-1 5-0
1992 51 C105 9-1 6 3組 -- 3-2
1993 52 B220 4-6 7 3組 -- 3-2
1994 53 B215x 1-9 8 3組 -- 1-2
1995 54 B222+ 6-4 9 3組 -- 0-3
1996 55 B207 2-8 10 4組 -- 2-2
1997 56 B218 4-6 11 4組 -- 0-3
1998 57 B215 4-6 12 5組 -- 2-2
1999 58 B212 5-5 13 5組 -- 3-2
2000 59 B208 5-5 14 5組 -- 2-2
2001 60 B211 5-5 15 5組 -- 4-1
2002 61 B210 6-4 16 4組 -- 1-2
2003 62 B206 7-3 17 4組 -- 1-2
2004 63 B203 5-5 18 4組 -- 3-2
2005 64 B207 5-5 19 4組 -- 1-2
2006 65 B213 4-6 20 4組 -- 3-2
2007 66 B216 6-4 21 4組 -- 1-2
2008 67 B210 5-5 22 4組 -- 0-3
2009 68 B213 4-6 23 5組 -- 1-2
2010 69 B216 4-6 24 5組 -- 1-2
2011 70 B218 4-6 25 5組 -- 1-2
2012 71 B217x 3-7 26 5組 -- 1-2
2013 72 B225* 5-5 27 5組 -- 4-2
2014 73 B214*x 2-8 28 5組 -- 1-2
2015 74 C101 3-7 29 5組 -- 1-2
2016 75 C129x 2-8 30 5組 -- 0-3
2017 76 C135* 4-6 31 6組 -- 3-2
2018 77 C126*x 3-7 32 6組 -- 0-2
2019 78 F宣 33 6組 -- 1-2
2020 79 F宣 34 6組 -- 0-2
2021 80 F宣 35 6組 -- 0-2
2022 81 F宣 36 6組 -- 0-2
2023 82 F宣 37 6組 -- 1-2
2024 83 F宣 38 6組 --
2025 現役最終年度 現役最終年度
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。
順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )
順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。
竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。

その他

  • 1987年度 十段リーグ入り
  • 1987年度 C級2組順位戦で10戦全勝

表彰

著書

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b “泉正樹七段が八段に昇段|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟. (2013年7月5日). https://www.shogi.or.jp/news/2013/07/post_769.html 2017年10月5日閲覧。 
  2. ^ a b “泉 正樹八段、600勝(将棋栄誉賞)を達成|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟. (2017年10月5日). https://www.shogi.or.jp/news/2017/10/_600_3.html 2017年10月5日閲覧。 
  3. ^ “2019年度からのフリークラス転出者|将棋ニュース|日本将棋連盟”. www.shogi.or.jp. 2019年4月10日閲覧。
  4. ^ 『将棋世界2021年4月号』日本将棋連盟、2021年4月1日、P68頁。 
  5. ^ 「将棋会館前の坂が大敵、難病と闘う棋士 願いは「1回でいいから…」:朝日新聞デジタル」『朝日新聞デジタル』2024年4月5日。2024年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  6. ^ “7月29日 叡王戦 泉八段の対局について|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟. (2021年7月29日). https://www.shogi.or.jp/news/2021/07/729_1.html 2021年7月29日閲覧。 
  7. ^ “名人戦・順位戦”. 日本将棋連盟. 棋戦. 2023年12月2日閲覧。
  8. ^ “竜王戦”. 日本将棋連盟. 棋戦. 2023年12月2日閲覧。
  9. ^ 「第46回「将棋の日」表彰・感謝の式典中止のお知らせ|将棋ニュース」『日本将棋連盟』2020年11月17日。

関連項目

外部リンク

  • 泉正樹|棋士データベース|日本将棋連盟
日本将棋連盟所属棋士 (現役棋士 および 2024年度引退棋士)
タイトル
保持者
【九段 6名】
【七段 1名】

永世称号 襲位者0
永世称号 有資格者

九段
【26名】
八段
【33名】
七段
【44名】
六段
【27名】
五段
【20名】
四段
【15名】
2024年度
引退棋士
 九段  青野照市(2024年6月13日引退)
 八段  室岡克彦(2024年6月18日引退)
 八段  中座真(2024年6月19日引退)
 七段  伊奈祐介(2024年5月10日引退)
現役棋士 全172名(2024年7月23日時点、日本将棋連盟所属) / は2024年度の昇段 / 引退棋士の()は引退日 / 詳細は将棋棋士一覧を参照
第37期竜王戦ランキング戦
竜王
1組
(定員16名)
2組
(定員16名)
3組
(定員16名)
4組
(定員32名)
5組
(定員32名)
6組
(参加70名)
女流棋士
アマチュア
  • 慶田義法アマ
  • 竹内広也アマ
  • 小林康太郎アマ
  • 中川慧梧アマ
  • (出場4名)
奨励会員
次期から出場
★挑戦者 / △次期昇級 / ▼次期降級 / 初参加棋士(棋士として初参加) / 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照。
名人
A級
B級1組
B級2組
C級1組
C級2組
フリー
クラス
宣言
棋戦限定
出場

2024年度
引退者

先頭の数字は順位(名人、フリークラス以外)/ フリークラスの数字は在籍可能残り年数(2024年度開始時点)
B級2組 - C級2組の * は降級点の数(B級2組・C級1組は降級点 2で降級、C級2組は降級点 3で降級)
詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照
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